織物壁紙は、表面の織地と壁紙にするための裏打ち紙からできています。織地は、糸一本一本からこだわって緻密に織り上げ、裏打ち紙には印刷や金銀の彩色加工を施します。
このふたつを貼り合わせることで、より奥深く複雑な色の移り変わりを創り出し、壁紙に多彩な表情を生みだしました。
ヨーロッパの壁紙のような、本物の糸の質感と鮮やかなカラーが魅力になる壁紙を作りたいと開発に取り組んだLMT-15001~15008。 糸そのものの質感や光沢がより伝わるタテ整経の技法を使って、糸選び、糸染め、裏打ち紙のプリントなど工場と何度も試作を繰り返して作り上げた商品です。通常はまっすぐ綺麗に引き揃える経糸の並びをわざと崩し、糸をランダムに交差させて仕上げることで、リリカラだけのオリジナリティを持った壁紙ができ上がりました。
LMT-15001~15008をWebカタログで見る日本古来の和紙づくりは1500年近い歴史を持ちます。 和紙壁紙は、漉きあがった和紙一枚一枚に手加工を施して壁紙として仕上げます。
紙布とは、和紙を細く裁断して、撚りをかけて糸のように仕上げた紙糸を織り上げたもの。和洋どちらの空間にも映える壁紙です。
桐は、木目が明瞭で、表面に銀白色の絹のような美しい光沢がある優美な表情をしています。
国産の桐を使用し、うすく帯状に削ったものを職人が手作業で格子状に組みました。
コルクは、薄くスライスしたものを人の手で一枚一枚貼って壁紙に仕上げました。
ヨーロッパでは様々な生活用品・ 工芸品として2000年以上も親しまれてきたコルクは、原木を伐採せず、
樹皮を繰り返し採取して使用するため、環境にも優しい素材です。
日本の金銀手貼箔は、箔を押す技術に加え、変色のしやすい素材を変色させない技術が世界から認められています。
高い技術で創られた透けるほどに薄いその箔を職人がさらに一枚一枚手で貼って壁紙に仕上げました。
光に煌めき、様々な表情をみせる金銀手貼箔は存在感のある空間を演出します。
鉱石や珪藻土、セラミックチップなどの素材は独特の表情と質感を持っています。
粒ひとつひとつの煌めきを感じることができ、その美しさは海外でも高く評価されています。
それぞれの素材は「ふりまき」という技法で、壁紙の意匠に使用します。糊を引いた壁紙の上に、粒状に加工した素材をまんべんなく塗付し、乾燥させて仕上げています。
伊勢型紙とは、着物の文様を染める原版です。
永く受け継がれてきたその文様には、日本ならではのさまざまな意味が込められています。
日本人の自然観や美意識を表したそれらの文様を繊細なガラスビーズで巧みに表現した人気の壁紙シリーズです。
美術館や博物館の展示室環境が酸性やアルカリ性になると、展示物が劣化する恐れがあります。
美術館・博物館用織物壁紙は空気質環境を中性雰囲気に保つことで、展示物の退色や変色の抑制に役立ちます。
ジョイナーとは、壁紙のつなぎ合わせ部分(ジョイント)の違和感をなくすよう、つなぎ目を装飾して美しく仕上げるために使われます。
近年では、異なる素材や厚みの壁装材を同一面で張り分けることが増えてきており、ホテルや店舗、住宅の現場にもおすすめです。
また、壁紙が擦り切れやすい柱や出隅部分などにジョイナーを用いても、壁紙を永くキレイにお使いいただくことができます。