客室 屛風：洋金箔 かざり箔＋藤の花（オリジナルデザイン）
THE HOTEL SANRAKU KANAZAWAでは、「古都、金沢の美を縫う-Feel The Tradition of KANAZAWA-」をコンセプトに、加賀百万石の華やかさと古都ならではの歴史や風情を全身で感じられる空間を表現しています。
また、金沢には、臙脂(えんじ)、藍、黄土、草、古代紫の五色からなる「加賀五彩」と呼ばれる独自の伝統色があります。
この色調は、「曇天の美」と称され、雨や曇りが多い金沢の風景で美しく見えると好まれてきました。
今回のインテリアデザインは、この加賀五彩を基調としたカラースキームを採用しており、金沢の情緒を感じさせる落ち着いた色合いが、空間全体に上品な雰囲気を醸し出します。
さらに、輪島塗、九谷焼をはじめとするアートワークにも金沢の伝統工芸が惜しみなく取り入れられています。
数々の作品や金箔の華麗な輝きが、加賀百万石の栄華を彷彿とさせます。
金沢の伝統工芸である箔をベースにした壁紙と伝統工芸品や金沢の名所から「水引」、「藤の花」、「梅の花」をモチーフにデザインして、
最新のインクジェット技術で屏風絵風に再現しました。
弊社のもつ様々な素材とデザイナー様が思い描いた空間を組み合わせた唯一無二の空間演出を実現しました。
客室 屛風：錫箔 平押し＋水引き（オリジナルデザイン）
金沢市が誇る希少伝統工芸「加賀水引」。
和紙を細く裂いて芯に巻きつける「水引」と呼ばれる技法で作られており、
加賀百万石らしい美しく豪華な梱包技術として全国に知られています。
今回は加賀五彩の一つである「古代紫」色を使い、水引を松の枝の形になるように屏風全体に⼊れております。
金沢は古くから暮らしに能楽が溶け込み、多くの⼈々に愛されてきました。
その能楽の舞台では松羽目と呼ばれる大きな松の絵が描かれており、
そこから着想を得ました。
さらに、ベースとして使用されている錫箔と繊細な水引のデザインが絶妙なコントラストを生み出し、見る者を魅了します。
金沢にご宿泊されるお客様に、松の形を模した加賀水引の美しさを感じていただき、金沢の伝統文化に触れる貴重な機会となれば幸いです。
客室 屛風：洋金箔 かざり箔＋藤の花（オリジナルデザイン）
金沢の観光名所でありホテルから歩いて行ける距離にある「兼六園」には、藤の花が咲く場所が数ヶ所あります。
特に翠滝横の三芳庵と蓮池門近くでは、青々とした葉と紫色の花が美しく調和した藤棚があり、5月上旬の花盛りには多くの観光客の方が訪れております。
藤の花の花言葉は「歓迎」と「優しさ」という意味を持っており、
お客様への歓迎の気持ちを表すのに最適な花といえます。
また、古来日本では藤の花の紫色は高貴な色とされており、「藤」が不二・不死につながることから大変縁起の良いものとされています。
藤の花のデザインは、今回デザインを担当されたイリア様のイメージを基に、N工房・永井聡氏が日本画として具現化することで実現いたしました。
屏風上部にびっしりと描かれた藤の花と洋金箔の組み合わせは圧巻であり、空間に格調高い雰囲気を与えてくれます。
お客様にはまるで本物の藤棚の下にいるような錯覚を与え、幻想的な体験を提供することができることでしょう。
客室 屛風：錫箔 平押し＋梅の花（オリジナルデザイン）
石川県の伝統工芸品といえば加賀友禅が全国的に有名ですが、その起源は梅の木の樹皮や根から作られる染液で加賀産の絹を染める「梅染め」という手法です。
「梅染め」は加賀の国の人々からはお国染、他の地域の人々からは加賀染とも呼ばれ、全国的に知られる染色技法でした。
また、加賀藩藩主である前田家の家紋は加賀梅鉢という5つの円を梅の花弁に見立てたデザインをしており、加賀百万石の象徴となっています。
こちらの梅の花も藤の花と同様に、原画作成からデータ化を行いました。
素材とデザインのバランスを調整するために何度も打ち合わせを重ね、梅の花に最適な素材（箔）を厳選いたしました。
写実的でダイナミックな梅の図柄によって、宿泊されるお客様が歴史的な背景を感じることができる仕上がりとなっております。
客室 屛風：錫箔 平押し＋梅の花（オリジナルデザイン）
ダイニング 天井：LMT-15235
アルミニウム箔を蒸着して製作している壁紙「LMT-15235」を天井にご選定いただきました。
エレベーターホール
ベース紙にポリエステル繊維を重ね、洋金で箔押しした商品。
素材選定からデザインイメージの具現化まで、特注商品を含めた多彩なバリエーションとデザイナーの意図を汲み取る再現力の高さから本プロジェクトをリリカラと行いました。
また、従来の加工クロスでは、和紙や金箔が剥がれてしまう事例が多く見受けられていましたが、今回初めてラミネート加工を施したところ、 定期検査時に一切傷や汚れがない状態を保てることを確認することができ、オーナー様からも高い評価を得ております。
株式会社イリア 星野優 様
リリカラ マテリアルズ2018-＜ LMT-15001～ ＞
リリカラ デジタル・デコ2017-＜ D8001～ ＞
リリカラ マテリアルズ2024-＜ メタリック ＞
