江戸時代、着物の型紙や染の技術が飛躍的な発展を遂げるとともに、庶民のファッションには様々な流行が生まれました。
特に「歌舞伎」は流行の発信源であり、人気役者が好んで衣装に配した柄や色は瓦版・浮世絵を通じてまたたくまに庶民に広がり、
「役者柄」「役者色」と呼ばれるデザイン・カラーのトレンドとして広く流行する事となります。
「kioi 江戸の染色」は、日本を代表する装飾文様「伊勢型紙」の意匠に、日本古来の「伝統色」や役者色などの「流行色」を組み合わせ、
伝統と流行を未来へつなぐ、新しい「kioi コレクション」としてご提案します。
- 品番 D8112~D8115は、will 2020-2023に掲載している商品です。
- 品番 D8112~D8131は、Digital DECO 2017- ・will 2017-2020(一部抜粋)に掲載している商品です。
常緑樹である松は常盤木(ときわぎ)とも呼ばれ、慶賀や長寿を意味します。
その松の葉で不老長寿を象徴する菊を象り、運気の上昇を表わす立涌と組み合わせた大変縁起の良い文様です。
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●濃紺(のうこん) ●梅幸茶(ばいこうちゃ)
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●練色(ねりいろ) ●濃紺(のうこん)
【濃紺(のうこん)】
藍染の中で最も濃い色である紺、その中でも特に濃いものを濃紺という。藍染を繰り返して染められるこの色は、手間と経費がかかるので紺屋泣かせの色だった。
葡萄の文様は、古代西方で発祥し、中国を経て豊穣や子孫繁栄の意味を持つ葡萄唐草としてもたらされました。
日本では桃山時代になって写実的な葡萄の文様が流行しました。
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●濃紺(のうこん) ●練色(ねりいろ)
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●墨色(すみいろ) ●蘇芳色(すおういろ)
【蘇芳色(すおういろ) 】
蘇芳(熱帯産のマメ科の植物)の芯材を煎じて染めるこの色は、高貴な色として珍重された。
江戸時代中期の歌舞伎役者である9代目市村羽左衛門が流行させた大小の渦巻き文様です。
この亀蔵小紋をはじめとして、江戸時代には歌舞伎役者が様々な文様を流行させました。
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●柿色(かきいろ) ●白鼠(しろねず)
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●白鼠(しろねず) ●墨色(すみいろ)
【白鼠(しろねず)】
鼠染を最も淡く染めた白鼠は、江戸中期からの色名で、語尾を省略して「しろねず」と呼ばれた。銀の色のように上品で明るく穏やかな色合い。
豊かな水に恵まれた日本では、水の文様が数多く表現されてきました。
この型紙では、静かな水面に降る雨が水の輪の重なる様を描き、美しい幾何学文様になっています。
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●濃紺(のうこん) ●白鼠(しろねず)
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●練色(ねりいろ) ●深川鼠(ふかがわねず)
【深川鼠(ふかがわねず)】
江戸後期に深川のいなせな若衆や、華美を嫌い、渋さを好んだ芸妓衆に好まれた色。
大海原に絶えず繰り返される穏やかな波のように、平穏が続くよう願いが込められた青海波と、
貴族にも好まれた格調高い石畳文様を組み合わせた文様です。
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●高麗納戸(こうらいなんど)
●小町鼠(こまちねず)、他
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●浅葱色(あさぎいろ)
●白鼠(しろねず)、他
【【高麗納戸(こうらいなんど)】
江戸中期の人気役者、松本幸四郎の屋号「高麗屋」にちなんだ色。歌舞伎「鈴ヶ森」で人気の侠客、幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)が着た合羽の暗い納戸色が後に評判を呼び、流行色となった。
菊は梅・竹・蘭とともに四君子に数えられる格調高い花で、長寿を願う吉祥文様でもあります。
この型紙は菊と江戸時代に流行した市松文様を組み合わせた文様です。
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●甕覗(かめのぞき)
●藤鼠(ふじねず)
、他
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●梅幸茶(ばいこうちゃ)
●高麗納戸(こうらいなんど)、他
【藤鼠(ふじねず)】
藤色よりも一段と鮮やかさを抑えた上品で落ち着きのある色。江戸時代中頃の染見本には「不二鼠」の名で登場し、女性の着物の地色として好まれた。明治時代になると、「新駒色」の名で再び流行し、その後大正時代にかけても度々流行した。
様々な小紋柄を大胆に切り合わせた文様です。
それぞれの柄には亀甲文様や小菊文様など縁起の良い文様がたくさん詰め込まれています。
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●高麗納戸(こうらいなんど)
●璃寛茶(りかんちゃ)、他
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●鬱金色(うこんいろ)
●岩井茶(いわいちゃ)、他
【岩井茶(いわいちゃ)】
江戸後期、町人社会を取材した生世話物(きぜわもの)を得意とした女形の歌舞伎役者・五代目岩井半四郎由来の色。半四郎は「目千両」と呼ばれるほど魅力的な目をしており、彼の愛用したこの色は江戸の女性たちの間で大評判となった。
桜の枝と流水文様を組み合わせることで、桜の儚さが際立つ優美な文様です。
流水に桜の文様は水面を流れる桜を筏に見立て、花筏とも呼ばれています。
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●甕覗(かめのぞき)
●紅藤色(べにふじいろ)、他
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●中紅花(なかくれない)
●藤色(ふじいろ)、他
【中紅花(なかくれない)】
紅花だけで染めた華やかで明るい紅色。平安時代の式目『延喜式(えんぎしき)』にも記された由緒ある伝統色。もっとも濃い紅花染の韓紅花(からくれない)と、淡い紅花染の退紅(あらぞめ)の間の色合い。
梅は松竹梅の一つとして古くから親しまれてきた吉祥文様です。
また、梅は菅原道真がこよなく愛したことから、学問が栄える時に見事に咲くという言い伝えも残されています。
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●梅重(うめがさね)
●練色(ねりいろ)、他
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●梅幸茶(ばいこうちゃ)
●高麗納戸(こうらいなんど)、他
【梅重(うめがさね)】
紅梅の花が重なり合ってより濃く見えるような色合い。平安時代の襲(かさね)の装束に由来し、かさねの色目は「表 濃紅(おもて こきくれない)、裏 紅梅(うら こうばい」。十一月から二月にかけて着用された。
流水に紅葉の葉を合わせ、紅葉の名所である龍田川を表わした文様です。
龍田川は古今和歌集などでも詠み込まれており、王朝文化をイメージさせる雅やかな題材です。
kioiブランドのガラスフィルム コレクションです。
ダークブラウンの基本色に加え、
カスタムオーダー(別注)にて、カラー出力が可能です。
- 品番 D8169~D8174は、will 2020-2023に掲載している商品です。
- 品番 D8169~D8177は、Digital DECO 2017-に掲載している商品です。