夏のジメジメした空気にさようなら!「機能性壁紙」で部屋の空気・湿度を快適に保つ方法
DATE: 2019-07-01
- 壁紙
日本は湿度がとても高い
日本は一年を通して湿気が高く、かびが繁殖しやすい特徴があります。特に梅雨時期から夏の時期につれては高温多湿の気候が続くので、かびの繁殖も活発になってしまいます。
かびの原因となる結露は、壁の中のグラスウールなど繊維系の断熱材を濡らすことになり、これが長年にわたって続くと土台や柱を腐らせることに繋がります。特にかびが発生しやすいのは、押し入れ、クローゼット、浴室、トイレ、玄関、台所などです。
そんなかびの魔の手を招かない、機能性壁紙で居心地のいい部屋を実現する方法をご紹介します。
おすすめは、「通気性」と「吸放湿」の2つの機能性壁紙
「通気性」 空気や湿気の通り道をつくって結露・かびを防ぐ
通常の壁紙は空気をほとんど通さないですが、この「通気性壁紙」には細かい空気の通り道があり湿気の通り道をつくります。
壁紙を通り抜けた湿気を下地の石膏ボードが吸放湿し、結露やかびの発生を抑えます。
「調湿石膏ボード」を使用すれば、さらに高い調湿効果を発揮します。
※壁紙自体に吸放湿機能があるわけではありません。
「吸放湿」 湿気をコントロールして室内を快適に保つ
「吸放湿」は、壁紙自体に吸放湿する機能があるため、湿度が高い時は湿気を吸収、乾燥時には湿気を放出します。温度変化に応じて、湿気をコントロールし結露やかびの発生を抑えます。
※通気性はないので、下地に調湿石膏ボードを選んだときには通気性壁紙をおすすめします。
「通気性」「吸放湿」壁紙の効果的な使用箇所は「クローゼット」や「天井」
換気しづらく、湿気のコントロールが難しいクローゼットや納戸には、このような機能性壁紙を使うのがおすすめです。天井は壁面のように棚や荷物に隠れてしまうことがないため、効果がより発揮されます。好きな色柄と組み合わせて使えば、デザインと機能性が両立した空間になります。 ニオイが気になる収納庫やシューズクロークには消臭と通気性の2つの機能がセットになった「エアリフレ通気性タイプ」もおすすめです。 機能性壁紙を上手に利用して、快適なお部屋で過ごしましょう。
万が一、壁紙に「かび」が発生してしまったらどうすれば!?
最後に、壁紙の施工後に寄せられる相談でもっとも多いのが、壁紙の「変色」についてです。実はこの変色もほとんどのケースで、「かび」が原因であることが多いのです。
湿度が高い日本の家は、必ず湿気を外に逃がせるように作られています。
室内の湿度が高く、たまたま壁紙の“表面”に「かび」がついてしまっているだけなら、キレイに拭いて、その後は換気を心掛ければ良いのですが、何らかの原因で、壁紙の“裏側”、つまり家の躯体に、「かび」が発生してしまうと簡単には取り除けません。
この場合は、かびの発生原因を突き止めて、それを改善しなければ、壁紙だけを張り替えてもまた変色してしまうので、必ず施工会社に相談するようにしましょう。
■通気性壁紙の使用上の注意事項
・下地との組合わせにより、吸放湿効果が得られます。壁紙単体での吸放湿効果は期待できません。また、効果は環境や気候などの条件によって異なります。
・他の壁紙に比べ水汚れを吸い込みやすいため、水回りへの使用は避けてください。
■吸放湿壁紙の使用上の注意事項
・空気や湿気をほとんど通しませんので、調湿石膏ボードへ施工しても吸放湿効果の劇的な向上は期待できません。普通石膏ボードへの施工をおすすめします。また、効果は環境や気候などの条件によって異なります。
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