英国の世界有数のアート、デザインとパフォーマンスの博物館「V&A」について解説!
壁紙とカーテンをご紹介
DATE: 2023-07-28
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今回は、リリカラが2023年に発売した壁紙見本帳『WILL』とカーテン見本帳『SALA』にて、 初のコラボレーションをした、イギリスにあるヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)について詳しくご紹介します。
“ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館”とは?
1852年、ヴィクトリア女王の時代に、芸術作品をより多くの人に触れてもらえるようにロンドンに設立されたV&Aは、 今日、デザインを通じて人生を豊かにするという使命を通じて、インスピレーション、発見、学習の場を提供しています。
館内の145ものギャラリーには、テキスタイル、陶磁器、彫刻、写真に至るまで、装飾芸術の最高傑作が展示されています。
英国のナショナル・コレクションの多くを保持し、人類が製造してきた5000年以上に及ぶ280万点を超える作品、書籍、 アーカイブを常設コレクションとして所蔵しています。
V&Aの歴史について
1851年に開催されたロンドン万博をきっかけにアルバート公(ヴィクトリア女王の夫)は 万博だけではなく、英国の産業を向上する必要性を感じました。
サウス・ケンジントン地区を芸術と科学の教育を目的とした文化地域の拠点とし、 サウス・ケンジントン博物館(現V&A)は1852年に誰もが芸術作品を鑑賞でき、英国のデザイナーや作り手に インスピレーションを与えることを目的に設立されました。
1899年、ヴィクトリア女王はサウス・ケンジントン博物館に新棟の礎石を置き、亡くなられた アルバート公(ヴィクトリア女王の夫)を偲んでヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と改名しました。
V&Aとウィリアム・モリスとの関係
モリスは、伝統的な工芸の技術に深い関心を持ち、日常生活で使用できる美しく、丁寧に作られているものの重要性を強く感じ、継承していました。
彼のデザインは、中世時代の理想を重んじ、英国の自然を愛し、イギリスの動植物をよく観察することから生まれました。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(当時はサウス・ケンジントン博物館)は、彼の創作活動において極めて重要な役割を果たしました。
1860年代、博物館の初代館長ヘンリー・コールが、モリスの最初の会社モリス、マーシャル、フォークナー&カンパニーにグリーン・ダイニング・ルームの設計を依頼したことに始まります。
V&Aは世界で初めて来館者向けにレストランを設けたミュージアムで、グリーン・ダイニング・ルームはダイニングエリアを形成する3つの部屋の内の1つでした。
今ではモリス・ルームと呼ばれ親しまれています。
The Green Dining Roomについて
グリーン・ダイニング・ルームは、ゴシック・リバイバルや中世の様式に影響を受けたモリスと彼の協力者たちは、 ふんだんに装飾を施しながらも、安らぎを与えるブルー・グリーンの空間を作り上げました。
この部屋は、現在でもV&Aを代表する美しい部屋であり、これをきっかけに無名であったモリスと会社は軌道に乗るとともに、 モリスとV&Aの間に、長く続く良い関係が生まれました。
その後、10年以上にわたって、モリスはモリス商会として知られるようになった事業を拡充させ、 全国的に知られるデザイナーとしての名声を確固たるものにしました。
1884年、モリスはV&Aの芸術審査委員会に招かれ、新たな所蔵品の決定するためのコンサルタントの集団に加わりました。
モリスは、現存するペルシャ絨毯の中で最大級かつ最高級である16世紀のイランの「アルダビル・カーペット」をはじめ、作品に助言をしました。
また、モリスはV&Aを一人のファンとして訪れ、歴史的な織物を細かく観察、研究し、それを再現しようとしました。
モリスがデザインした壁紙や、内装用ファブリックの多くは、この博物館のコレクションから直接インスピレーションを得ています。
William Morrisの遺産
モリスがデザイナーとして永久的な地位を築けたのは、次女のメアリー・メイ・モリスが彼の遺産を慎重に管理したことが一因です。
才能あるデザイナーとして知られるメイも、V&Aと親密な関係を築き、1938年の死後、モリスのデザインのプロセスを理解することに役立つ、 30点にも及ぶ壁紙、テキスタイル、刺繍のための描画(下絵)を含む父の作品の膨大なコレクションを美術館に遺贈しました。
V&Aが所蔵するモリスのデザインの大半は娘の遺贈によるものですが、1930年代からはさらに多くの作品を蒐集しています。
現在世界で最も包括的なウィリアム・モリスのあらゆる形態の作品を所蔵しています。
モリスの代表的な作品はV&A館内の英国ギャラリーで見ることができます。年代順に展示されたヴィクトリア朝時代のエリアでは、 ウィリアム・モリスが英国時代最も重要なデザイナーであり文化人の一人であったことを紹介しています。
リリカラとコラボレーションをした V&Aの壁紙とカーテンをご紹介
1.Strawberry Thief『いちご泥棒』
1883年にインテリア用ファブリックとしてデザインされました。
モリスの郊外の別宅、ケルムスコット・マナーの庭のいちごを盗みにきていたツグミを描いています。
壁紙見本帳『WILL』ではモリスの描いた図案をもとに、青みのあるLW-77と赤味に色味を振った女性らしい配色のLW-78の2配色を展開しています。
カーテン見本帳『SALA』では、図案に忠実にジャガードで色彩豊かに織り上げたLS-63001、
近年日本で人気のシンプルで明るいインテリアに合わせた色味ながらも、
細部にまでこだわりを持って作った、LS-63002、LS-63003を展開。
その他、白一色の1枚掛けでも美しいオパールプリントのシアーLS-63018の4つの商品を掲載しています。
2.Blackthorn『ブラックソーン』
この図案はウィリアム・モリスとジョン・ヘンリー・ダールの共作とされています。
1892年に壁紙としてデザインされ、構図はダール作と考えられていますが、小さなデイジーの形や流れるように描かれている葉っぱにはモリスが関わっていたことが明らかです。
春の初めごろに花が咲き、秋には濃い紫の実がなるブラックソーンからは英国らしい生垣の様子が感じられます。
壁紙LW-79とカーテンLS-63004はモリスの図案を忠実に再現しています。
ボタニカル柄とグランド色にメリハリを持たせたデコラティブで高級感ある図案をジャガード織で表現しています。
3.Daisy『デイジー』
1864年に手刷りの壁紙用にデザインされたデイジー。シンプルに描かれた草原の花が特徴のこの図案はモリス商会で根強く人気のあった柄のひとつでした。
約160年後の21世紀の今でも変わりなく多くの人々に愛されています。
インスタグラムでよく見かけるデイジーの壁紙はナチュラルなインテリアのアクセント壁紙としてよく使用されています。
定番のLW-87と、少しイエローに色味を振っているLW-88の2配色を展開。
お子様のお部屋にもお勧めです。
カーテンでは、ナチュラルな風合いの生地にプリントをして柄を表現しています。
図案を再現したLS-63016と、イエローとブルーでまとめることで甘さを抑えてさわやかに仕上げたLS-63017の2配色展開です。
自然界のモチーフと優れたデザイン力が完璧に融合したウィリアム・モリスの世界観がつくりあげる調和のとれた住環境をお楽しみください。
この特集を通して、お客様が背景に隠されたストーリーや芸術家の意図を知ることによって、より魅力的なデザインに見えると信じています。
壁紙見本帳『WILL』とカーテン見本帳『SALA』には、ここには掲載しきれなかったV&Aとコラボレーションした商品がたくさんあります。
下記リンクから是非見てくださいね。
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