廃棄予定のカーテンが、学生の手で舞台衣装に生まれ変わる
DATE: 2026-01-27
- カーテン
卒業制作「ロミオとジュリエット」上演風景
リリカラでは、廃番となり在庫として残っていたカーテン生地を服飾系大学に寄贈しました。今回の取り組みにより、学生の卒業制作にカーテン生地が活用され、独自の質感を活かした新しい表現が生まれています。
背景
当社では、廃番商品の在庫が一定量発生する中で、資源を廃棄せず有効活用する方法を検討していました。
『廃棄ではなく、社会に役立てたい』という社員の声から、このプロジェクトが始まりました。その想いを形にしたのが、服飾系大学とのコラボレーションです。
カーテンが舞台衣装に生まれ変わるまで
今回、文化学園大学の学生に廃番カーテン生地を寄贈しました。
卒業制作という大切な作品づくりに、カーテン生地が新しい素材として選ばれたのです。
カーテンならではの色柄や質感は、普段の服地とは多少異なります。
学生たちは生地の特性を活かし、卒業制作の舞台「ロミオとジュリエット」で空間装飾と舞台衣装に挑戦しました。
裁断の様子
カーテン試作(ピンワーク手法)
クッション試作(印付け)
ジュリエット衣装生地選定
装飾(ジュリエット衣装)
学生の声
Q,カーテン生地を見たときの印象は?
A,「色柄が豊富で驚きました。選ぶのに迷うほど種類があり、デザインの幅が広がりました。」
「見た目は重厚感があるのに、軽くて扱いやすく、モデルへの負担も少なかったです。」
見本帳から生地を選ぶ様子
Q,「色柄が豊富」という点で普段使用している服地とは違いますか?
A,「デザインを起こす際にイラストを描くが、そのイラスト通りの発色(ここでは明るいオレンジのシャンタンを探されていた)をどこ探してもなかったのに、カーテン見本帳を開いたらズバリな色があって嬉しかったです。」
「デザイン画通りのものがないところ、ピンポイントをつく色味がありました」
デザイン画
作業の様子
Q,色柄以外にカーテン生地と服地で、扱いについて異なる点はありますか?
A,「カーテン生地は巾が広いので、ドレス制作で生地を切る枚数が少なく済みました。」
Q,生地を選ぶときに見ていたポイントはありますか?
A,「自分が作成するシーンに合った色や柄をみていましたが、完成したものを想像してどのように立体感がでるのかテクスチャーも重視して選びました」
「細かな加工(スモッキング)をするので、布が扱いやすいかどうか加工のしやすさがポイントでした。また布の見え方、光沢感をどうするかが重要で、表地を使えば高級感がある若々しい感じの印象になり、裏地を使えば落ち着いた印象になるのでどちらを見せて作るかを考えながら選択しました」
縫製_袖口スモッキング(乳母衣装)
乳母衣装
Q,今回のカーテン生地を使う経験を通して、学んだことはありますか?
A,「服作りの素材は固定概念がありましたが、カーテン生地という新しい選択肢を得て、発想が広がりました。」
「今後もカーテンでいろいろなものを作ってみたいと思います。」
Q,サステナブルな取り組みはどう感じますか?
A,「服でも大量に廃棄される環境問題がある中で、今回の取り組みで新たな可能性を感じました。“使わなくなったもの、使えなくなったもの”は見方を変えれば「また使えるし、まだまだ使える」ので使わずに処分するのはもったいないと思います。この機会で、もっと色々な使い方があるのだなと学べました。」
「企業と学生のニーズが一致し、廃棄削減と学びの機会が両立できたのはとても良かったです。」
「普段から使わなくなったものをリメイクしていたりしていて、今回のカーテン生地もさらに価値をあげていいものを作ろうと取り組みました。今後も個人でも、学校でもこのような活動を続けられたらいいなと思いました。」
学生へのインタビュー風景
社員の声
Q,「廃棄カーテンを何かに活かせないか」と考えるようになったきっかけと実際に取り組みがスタートしてどう思いましたか?
A,カーテンの廃番品を活かせないかと考えたのは、以前からその行方が気になっていたことや、過去に洋裁を趣味で楽しみ、カーテン生地の独特な柄に魅力を感じていた経験がきっかけです。
商品化は難しいと思いましたが、学生の皆さんに廃番生地を提供し、限られた素材で作品を作る取り組みなら、貴重な経験と新しい発見につながると考えました。実際に服飾系大学との連携が実現したことに驚き、協力してくれた関係者や学生の皆さんに感謝しています。
Q, 完成した学生の作品を見て、どんな印象を持ちましたか?
A,完成した学生の皆さんの作品を拝見して、まず驚いたのはそのクオリティの高さです。学生の皆さんのレベルの高さを強く感じました。それぞれの作品には想いが込められており、心を動かされました。
今回使用した素材は、廃番となり販売できず、廃棄する予定だったものです。それが学生の皆さんの手によって、美しいドレスや装飾に生まれ変わったことに、深い感動を覚えました。この取り組みを通じて、リリカラの商品が社会貢献につながる一歩になったと実感しています。
社内で眠っていたカーテンが、学生の皆さんの手で新しい形に生まれ変わるのを見て、商品の可能性を改めて感じました。
ジュリエット衣装制作風景
最終点検
上演の様子
この取り組みが目指すもの
この取り組みを通して、商品の可能性を改めて実感できるものとなりました。
廃棄を減らすことは環境への配慮につながり、学生の挑戦を応援することは未来への投資です。リリカラは、こうしたサステナブルな活動を続け、インテリア資材の新しい価値を社会に届けていきます。
今後も資材の有効活用や教育支援を通じて、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
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