

ホームネットグループ
ー つい足を運びたくなる空間へ ー ワーカーと環境に寄り添う「まち」を目指したオフィス
ホームネットグループ
ー つい足を運びたくなる空間へ ー ワーカーと環境に寄り添う「まち」を目指したオフィス
ホームネットグループ様は、主に住まいに関わる生活支援サービスを提供するライフサポート企業。24時間体制で生活支援を行う「緊急通報サービス」のパイオニアとして、高齢者をはじめ、さまざまなお客様の安全・安心な暮らしをワンストップで支えています。 今回、社員数の増加やより良い環境を社員の皆様に提供したいという想いから、2021年にリリカラがデザインした前オフィスから、新築ビルに移転。長年にわたるご縁により、この度の移転もリリカラがデザインから担当いたしました。
背景・課題
●社内で考案したコンセプトを具現化させたい
●コミュニケーションやウェルビーイングを高めるスペースを充実させたい
●サステナブルを意識した素材の選定
解決策
●お客様からご提案いただいたコンセプトを元にデザイン
●使い方の異なる「静」と「動」の2つのリフレッシュスペースを設置
●床・壁・家具など、サステナブルな素材でオフィスを構築
コンセプトは、つい足を運びたくなる「まち」
お客様が考える理想のオフィスとは、その日の気分によって好きな居場所を選べる心地良い空間。そして心地良さは、空間の住人である社員一人一人の手でつくりあげていきたい……そんな想いから生まれたコンセプトが、「まち」。
お客様発案の本コンセプトを具現化するため、EKI-駅-、KOEN-公園-、KISSA-喫茶-といった街にちなんだネーミングのエリアを用意。
皆がつい足を運びたくなる「まち」を目指した。

人との出会いの場であるエントランスは、「EKI-駅–」と命名。
木のあしらいと暖色の間接照明で屋根の下での団らんを表現している。
訪れる人々がグループのおもてなしの心を感じられる場となった。

エントランスEKI-駅–を抜けると、新幹線の名前が付けられた会議室が連なっている。
EKI-駅–の近くから九州方面、奥に進むにつれて東北方面の新幹線の名前となっており、一番奥に位置する役員会議室の名前は「はやぶさ」。
室内ははやぶさの車体色であるグリーンを基調とした格式高いデザインに。

執務空間の入口とデスク間の通路は、「まち」を走る道路をイメージし、広々とした通路幅を確保。
快適な座り心地の椅子、すっきりとした足元のベンチデスク、デュアルモニターで思う存分作業に集中できる。
「静」と「動」の2つのリフレッシュスペースを設置
社員アンケートにて「オフィスならではのオープンなコミュニケーション」を求める声と「休み時間は一人で過ごしたい」という声が多数寄せられていた。
そこで各要望に応える2つのリフレッシュスペースを用意。活発な交流が可能なKOEN-公園-と、落ち着いた空間でゆったり過ごせるKISSA-喫茶-。
異なる雰囲気のリフレッシュスペースがあることで、休憩時間の過ごし方が多様化。 またリフレッシュスペースをフロアの中央と窓際に配置したことで、どこからでも気軽に気分転換できるようになった。

たっぷりのグリーンに囲まれたリフレッシュスペース「KOEN-公園-」は、会議やソロワーク、休憩までフレキシブルに使える空間。
中央には、天然木の幹で作られたシンボルツリーがそびえ、カラフルで配置を自由に変えられる家具が並んでいる。
床材は大地をイメージした色合いで、BGMは鳥のさえずり。公園のような自然のぬくもりを感じる憩いの場となった。

景観のよい窓辺には国産木材を使ったベンチやチェアを並べて、 打ち合わせスペースに。

もう一つのリフレッシュスペース「KISSA-喫茶-」は、白いカーテンと木のぬくもりに包まれた空間。人の気配と自然光をほのかに感じられ、一人時間を心地よく過ごせる。
「KISSA」のインテリアは、キャスター付きのテーブルやネスティング対応のチェア、そしてプロジェクターなど、セミナーでの活用も考慮して選定。
使いやすさだけでなく、 環境配慮型のタイルカーペット『interface』、天然木の造作家具や柱など、経年変化を楽しめる素材を採用。末永く愛される場を目指した。
サステナブルな素材でオフィスを構築
「持続可能な社会の構築に寄与する」という企業理念のもと、オフィスのマテリアルは環境に配慮されたものを選定した。
【今回選定したアイテムのアップサイクル素材】
・卵の殻
・ホタテの殻
・木の残材
・シラス(火砕流や火山灰などの堆積物)

会議室エリアの通路には、卵の殻をアップサイクルしたタイルの床材が敷かれている。
また、各会議室のタイルカーペットはCO2排出に配慮した素材、壁にはリリカラの『シラスクロス』を採用。会議室の椅子は部品ごとに取り換え可能なエコ仕様で、長く使えるデザイン。
さらに、植栽のプランターも木の残材を再利用したアイテムを採用するなど、細部に至るまで環境に配慮されたマテリアルで構成されている。

会議室のサインプレートには、ホタテの貝殻をアップサイクルした素材が使われている。
担当営業の声

YUUKI HIROSE
ホームネットグループ様の御移転を担当させていただくのは2回目ですが、今回は特に「お客様と一緒に創り上げたオフィス」だと感じています。
“ホームネットグループらしさ”や、勤務される方への想いが表現されている空間に仕上がっており、働く皆様にとってもただの仕事場ではなく憩いの場になれば嬉しいです。
このプロジェクトに関わって頂きましたホームネットグループの皆様、ありがとうございました。
担当デザイナーの声

MIYU TOKUI
今回のプロジェクトは、「つい足を運びたくなるオフィス」をテーマとしてエントランスと2つのリフレッシュスペースを中心にご提案を進めさせていただきました。
フレキシブルながらぬくもりを感じられる各エリアはホームネットグループ様らしさを体現した居心地のよい空間となりました。
コンセプトからレイアウト、什器選定にいたるまでお客様と打合せを重ねつくりあげた、こだわりがつまったオフィスです。
ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
DATA
会社名 | ホームネットグループ |
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オフィス所在地 | 東京都中野区 |
オフィス面積・人数 | 約860坪/2840㎡ ・ 480名 |
プロジェクト期間 | 2023.10~2024.8 (施工期間2ヵ月) |
ロール | オフィスデザイン/家具セレクト |