

首都高アソシエイト株式会社
若手メンバーを支援しつつ、 交流の広がるオフィスを構築
首都高アソシエイト株式会社
若手メンバーを支援しつつ、 交流の広がるオフィスを構築
東京23区とその周辺地域の首都高速道路を運営する首都高速道路株式会社様。そのグループ会社のひとつである首都高アソシエイト株式会社様は、用地取得業務やグループ各社の広報業務、ICT環境の構築・運用支援、パーキングエリアの点検・管理などを担うことを目的に、2020年に誕生しました。 この度、オフィスを移転することになり、オフィスの移転・構築ができる事業者を探す中で、リリカラのウェブサイトを見つけられ、ご依頼へと結びつきました。リリカラのどの点に可能性を見出したのか、どのように課題解決できたのかを総務部長 (兼)業務部長 鈴木 博喜様、業務部 コミュニケーション事業課(兼)業務推進課 主任 髙野 剛史様にお話を伺いました。
背景・課題
●島型のデスク配置で、部門を超えた交流がしづらかった
●島型のデスク配置で、働き方がアップデートできていなかった
●ひとりひとりが集中力を高め、生産性を上げるための環境がなかった
●コンペ後、事業者の決定から移転するまでの期間が短かった
解決策
● フリーアドレスにより、人と人との接点が増え、コミュニケーションが増えた
● フリーアドレスにより、働く場所を個人が自由に選べるようになった
● 目的に応じた座席を何種類も設け、集中力アップや生産性の向上を可能にした
● 両社で密にコミュニケーションを取り、短期間での移転を可能にした
ネットで見つけて、すぐにライブオフィス見学が実現

―――まずはオフィス移転の背景をお聞かせください。
以前は、親会社と同じビルに入居していましたが、都合により、私たち、首都高アソシエイトが別のビルに移転することになりました。当社は 2020 年にできた比較的新しい会社で、移転経験はゼロ。社内各部署から若手社員 7 人が集められプロジェクトを推進するようにと言われたものの、どのように移転を進めればいいのかわからない状態でした。そこで、移転経験のあるグループ会社からアドバイスをもらったり、ネット検索をしたりして情報を集めました。
―――リリカラは、インターネットで見つけたのですよね?
はい。オフィスの移転・構築ができる事業者は、あらかじめ複数社ピックアップしていましたが、リリカラさんのウェブサイトを見たら、私たちが目指すオフィスに近い施工事例を掲載していました。
そこで、サイトから問い合わせしたところ、すぐに「ライブオフィスを見にいらっしゃいませんか?」とお返事がきて、伺うことになりました。そこで、なんとなくフリーアドレスがどういうものかイメージが湧き、自分たちが目指したい方向性も少しずつ見えてきました。
その後、各社のサイトからオフィス移転ガイドをダウンロードしましたが、リリカラさんのものがわかりやすかったため参考にしました。
リリカラの提案が評価され、初のプロジェクトがスタート
―――情報収集の他に、事前準備は何を行いましたか?
まず、役員からプロジェクトを任されたときに、資料に「コミュニケーションが活発になるオフィス」程度しか書かれておらず、どうしたら実現できるかを何度もメンバーと議論しました。そこで最終的に部門間の垣根を取り払うことを「シームレス」という言葉に置き換えてコンセプトにし、什器やレイアウトの要望と共に仕様書に記載し、コンペ参加の3社にお渡ししました。
―――リリカラを選んだ理由は何でしたか?
選定はあらかじめ決めていた審査基準に沿って、役員やオブザーバーがチェックしました。業務の遂行力や体制、デザイン、コンセプトの落とし込みなど、それぞれの項目に対して、他社よりもリリカラさんの提案が断然上をいっていたので依頼することにしました。私自身、提案書を見て「ここで働きたい」と思いました。
交流の少ない島型レイアウトからフリーアドレスへ
―――かつてのオフィスの様子をお聞かせください。
当社は、部門ごとでまったく異なる業務を行っており、島型に配置された固定席でした。よって部門を超えた交流がほとんどありませんでした。しかも、人によってはモニターの高さくらいまで書類が積み重なり、雑然としていて、周囲から顔が見えない状態。正直、話しかけにくいですよね。
―――それでフリーアドレスの導入につながったのですね?
そうですね。役員からは、部門間の垣根を取り払い、コミュニケーションを活発にすることを目的に、その手段としてフリーアドレスを薦められました。最初はよくわからず、フリーアドレス経験者もいなかったため不安でしたが、リリカラさんのライブオフィスを目にしてようやくイメージできるように。固定席だと毎日見る景色が限られ、刺激がありませんが、フリーアドレスなら毎日違う席に座ることで気分が変わります。毎日違う人のそばで働けば、部門間の交流も生まれますよね。
かたちの違うテーブルで交流増加、生産性も向上

―――いくつかタイプの異なるデスクも導入したのですよね?
6人掛けのロングテーブルに加え、3人掛けのONIGIRI型テーブルを入れてもらいました。これ、目線が合いやすくて自然と会話が増えるんですよ。あとは、ファミレスブースや立ちテーブルの導入で、気軽に打ち合わせができるように。ルールはあまり厳格にせず、「毎日違う席に座りましょう」としたところ、自然とみんなが従ってくれるようになり、少し驚いています。心なしか会話が増えているようです。

一方で、集中ブースや昇降デスクも導入したのですが、こちらもすでに好評です。昇降デスクは、人が大勢いる方に背中を向けて設置してもらったので、視界に余計なものが入らないため、集中できて、作業効率が上がります。それと、ランチ後に立って仕事をすると眠くならないのもいいですね。
定量的な調査はしていませんが、新オフィスになってから生産性が向上したようで、みんな帰るのが早くなった気がします。会議室の空き待ちをしていた旧オフィスとは異なり、打ち合わせがスムーズにできるようになったのも影響しているかもしれません。
意志決定の場である社長室は、あえて執務室と異なる雰囲気に

―――新設したエリアについて教えてもらえますか?
かつて監査役は会議室で業務にあたっていたのですが、それだと会議室が埋まってしまい不便だったので、監査役室をつくりました。あと、顧問室も新設したのですが、いまは顧問がいないので、役員用の打ち合わせスペースとして活用しています。
―――救護室という、他社にはあまりないスペースもありますね?
現場に出ている従業員が多いため、何かあったときに横になれるスペースが必要ということで更衣室兼救護室というかたちでつくりました。気軽に仮眠を取ってもらえたらいいなと思っています。
―――社長室には何か工夫されたのでしょうか?

執務室をカジュアルにデザインしましたが、社長室は、意志決定の場なので背筋を正してもらえるよう落ち着きと重厚感のある雰囲気にしました。グループ会社ではどこも社長室にソファとテーブルの応接セットが置かれているのですが、当社は、社長から実践的に打ち合わせできるようにしたいと要望があり、4人掛けのテーブルにしました。
ジャンクションをモチーフにした、楽しい空間が完成

―――新オフィスでいちばんこだわったところはどこですか?
オフィス中央のペンタゴンテーブルがあるところですね。事業をイメージできる場を設けたかったので、首都高のジャンクションをモチーフにしたデザインを考えてもらえたのは良かったです。「首都高をどう表現してくれるのだろうか?」と思っていたのですが、うまくはまりました。なるほど、と思いましたね。ペンタゴンテーブルをセンターにして各方面へと道路が延びていく、そんなイメージで、自然と周囲から人が集まる場所になったと思います。堅苦しさのないオフィスで、ワクワク楽しく働けるようになりました。
若手で進行したプロジェクト、リリカラでしっかり伴走支援

―――オフィス移転・構築で大変だったことは何ですか?
初めての移転を若手だけで進めたことですね。メンバーみんなの直感的な意見を集約し、論理的に資料にまとめて役員に説明するのが大変でした。社長としては、「これからの会社を背負う若手にやらせてみよう」「若手の間で交流を増やし、チームワークを育もう」「完成したときの達成感を知ってもらおう」という想いがあったみたいです。すべて任せてくれ、私たちだけでやり遂げられたので、メンバー全員、自信がつきました。今後、グループ会社でのオフィス移転・構築があったらアドバイスできると思います。

―――最後に、リリカラの対応で良かったことがあれば伺えますか?
移転前日と当日に、営業の方が来てくれたのは心強かったですね。捨てるものと残して新オフィスに持って行くものを決めるのがまず大変で、リリカラさんのサポートがなければもっと時間がかかっていたと思います。それと、リリカラさんのオフィスが私たちの旧オフィスから徒歩5分くらいのところにあったのが何よりもラッキーでしたね。何かあったら「これから伺ってもいいですか?」と来てくれて、短納期だったのに、スピーディーに対応してもらえました。
担当営業の声

HIROYUKI MARUYAMA
【JUNCTION】というコンセプトの元、首都高グループらしさをデザインやレイアウトにて表現致しました。業務効率UPや健康への配慮,他部門連携しやすい環境を構築することで「以前より活気のあるオフィスになった」とのお声を頂き、大変嬉しく思います。
ご移転までタイトなスケジュールではございましたがお客様の多大なるご協力もあり、無事完工する事ができました。本プロジェクトにご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
担当営業の声

SEINA INAGAKI
今回のプロジェクトでは若手社員の方が主なプロジェクトメンバーとして、コミュニケーションの場が活発になるオフィスを目的として構築を進めてまいりました。限られた時間の中、家具の選定や内装材、モニターのサイズや位置など何度も足を運んでいただき現物確認いただきながらプロジェクトを遂行しました。
細部までこだわりの詰まったオフィスでより交流が深まっているのであればとても嬉しいです。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
DATA
会社名 | 首都高アソシエイト株式会社 |
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オフィス所在地 | 東京都千代田区 |
オフィス面積・人数 | 519,01㎡/157坪・約30名 |
プロジェクト期間 | 2024.10〜2025.1 |
ロール | オフィスデザイン(リリカラ・コクヨ)/施工/家具および什器セレクト |