オフィスにグリーンは必要?オフィス緑化の効果やフェイクとの違いを解説

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オフィスにグリーンを取り入れると、空間が明るくなるだけでなく、従業員の健康面にも良い影響を与えるとされています。今では多くのオフィスで、グリーンを取り入れたデザインがスタンダードになっています。

本コラムでは、オフィスグリーンを効果的に導入する方法を解説します。自然の植栽とフェイクグリーンの違いや、オフィスでも育てやすいおすすめの観葉植物まで、実例とともにご紹介します。

オフィスグリーンの効果

まずは、オフィスにグリーンを取り入れることで得られる効果について簡単にご紹介します。

眼の疲労軽減

グリーンの緑は中間色であるため、視神経に働きかけ、眼の疲労を軽減する効果があります。特にパソコン作業などで目を酷使しているときに、時折グリーンに目を向けることで、目の疲れを回復させてくれるとされています。

空気清浄化

自然植栽(本物の植栽)には、空気中の有害な物質を吸収・分解する力があるとされており、オフィスに取りれることで、オフィス内の空気が浄化され、快適で心地良い作業環境を維持することができます。また、空調などによるオフィス内の乾燥を防止する対策としてもとても有効です。

企業イメージ向上と採用への影響

オフィス内にグリーンを取り入れることで、空間に明るさや華やかさが加わり、企業のブランドイメージ向上にもつながります。特に来訪者やお客様から目に入るエリアにグリーンを配置すると、印象アップや採用活動にも良い影響が期待できます。

「本物の植栽」と「フェイクグリーン」の違い

グリーンには、自然植栽(本物の植物)と人工植栽(フェイクグリーン)の2種類があり、それぞれに以下の表にあるような特徴があります。

自然植栽(本物の植物) 人工植栽(フェイクグリーン)
メリット ・季節の変化を楽しめる
・消臭効果や自然な香りがある
・光合成による空気清浄作用
・音を吸収する効果(テルペン系成分による)
・枯れずに長期間利用できる
・水や肥料などの維持管理が不要
・虫やバクテリアの心配がなく衛生的
・長期的にはコストを抑えやすい
デメリット ・落ち葉や枯れ葉の掃除が必要
・水や肥料など日常的な管理が不可欠
・虫やカビの発生リスクがある
・手入れ不足で枯れることもある
・季節感や変化が感じられない
・香りや空気清浄など自然植栽特有の効果はない
・ほこりがたまりやすく、掃除が必要
・自然植栽と比べ、心理的/生理的効果が乏しい

参考文献:一般社団法人 日本オフィス家具協会『オフィスづくりの基礎知識』(2021年)、p.192

自然植栽・人工植栽にはそれぞれの良さがありますが、眼の疲労軽減などの共通の効果も期待できます。どちらを選ぶにしても、手間がかからず、ある程度メンテナンスしやすいものを選ぶことがおすすめです。

オフィスにグリーンを導入する際のポイント

オフィスにグリーンを取り入れる際は、単に“置くだけ”ではなく、サイズや種類、配置まで意識することが大切です。以下の表にまとめたポイントを意識するようにしましょう。

項目 導入時のポイント
植物の大きさ・種類
・小さなデスクにはコンパクトな植物
・オープンな空間には存在感のある観葉植物
・設置場所に合わせた植物を選び、オフィス全体のバランスを見る
配置方法
・座る位置や通路からの見え方を意識
・周囲の家具や人の動きとのバランスを確認
・平面だけでなく空間を立体的に捉えながら検討
設置距離
・ワークポイントからおよそ5mを目安に配置
・緑が目に入りやすくなることで、リラックスや疲労回復の効果
・通路や作業スペースの邪魔にならないよう、配置のバランスに注意
管理方法
・直射日光を避けつつ、明るい場所に配置する
・水やりの回数や担当を決めて管理する
・なるべくエアコンの風が直接当たらない場所に置く

オフィスにグリーンを導入する具体的な方法

オフィスグリーンは、設置場所や導入方法によって空間の印象を大きく左右します。ここではグリーンを取り入れる具体的な手法をご紹介します。

床置き

床置きでグリーンを導入している様子

鉢植えを床に置く方法は、最も手軽で取り入れやすい導入方法です。鉢植えを置くだけでも空間に彩りがプラスされ、自然の温かみを感じることができます。また、水やりの手間が少ない植物を選べば、管理も簡単です。

吊り下げ・壁面装飾

吊り下げでグリーンを導入している様子

天井から吊るしたり、壁に飾ったりすることで、床のスペースを使わずにオフィスに彩りを加えられます。目の高さに配置すれば、作業中でも自然の緑を目にでき、リラックスや目の疲れの軽減に役立ちます。設置する際は、吊り具や壁の強度を確認し、安全に取り付けましょう。

グリーンで空間を仕切る

グリーンを空間を仕切っている様子

写真のように、オフィス内でグリーンを空間の仕切りとして活用することもできます。大型の観葉植物や複数の自然植物を組み合わせると、目隠しや音の吸収の効果もあり、開放的なオフィスでも集中しやすい環境になります。無機質な空間もぐんと華やかになり、リラックスした雰囲気を作ることができます。

最近では「家具一体型」も

Schema(スキーマ)/ 内田洋行

最近では、フェイクグリーンを組み込んだオフィス家具も多く展開されています。デスクやパーティションに組み込まれているため、省スペースで手軽にグリーンを取り入れられます。デザイン性も高く、オフィス空間をおしゃれに演出しながら、自然の温かみを感じられるのが特徴です。(写真:Schema(スキーマ)/ 内田洋行

オフィスにおすすめの観葉植物

オフィスに取り入れやすいおすすめの観葉植物を、特徴や印象とあわせて、日常管理のしやすさにも触れながらご紹介します。導入時のポイントを押さえつつ、自社の雰囲気に合ったグリーン選びの参考にしてください。

ポニーテール

ポニーテール

ほっそりとした細い葉がしなやかに垂れ下がる、軽やかなシルエットが特徴的な観葉植物です。乾燥に強く、日常の管理がしやすいため、インテリアグリーンとして幅広く親しまれています。

水やりの量 控えめ
光の必要量 明るい場所を好む
育てやすさ ◎ 乾燥に強く幹に水を蓄える
ベンガレンシス

ベンガレンシス

柔らかな丸みを帯びた葉と、白みがかった幹のコントラストが美しい観葉植物です。穏やかな雰囲気を持ちながら存在感もあり、置くだけで空間に自然なアクセントを添えてくれます。丈夫で育てやすいことも特徴です。

水やりの量 土が乾いたらたっぷり
光の必要量 明るい場所を好む
育てやすさ ◎ 丈夫で生命力が強い
ドラセナコンパクタ

ドラセナコンパクタ

細めの葉が中心に向かってぎゅっと密に集まる、高級感のある佇まいが特徴です。名前の通りコンパクトにまとまりやすく、シルエットが崩れにくいため、インテリアグリーンとして非常に人気があります。

水やりの量 控えめ
光の必要量 明るい場所を好む
育てやすさ ◎ お手入れ回数が少なく、生命力が強い

オフィスグリーン導入事例

実際にオフィスでグリーンを取り入れている事例をご紹介します。

中央にそびえるシンボルツリーがオフィスの象徴に

首都高ジャンクションをモチーフにしたペンタゴン型テーブル

首都高アソシエイト株式会社 様

首都高ジャンクションをモチーフにしたペンタゴン型テーブルは、事業をイメージできる場として活用されています。中央に配置されたグリーンを囲むように座ることで、常に目に入りリラックスできる雰囲気を作ると同時に、向かいの席との視線を程よく遮る役割も果たしています。さらに、上部の照明が空間全体を明るく照らし、オフィスのシンボルとして存在感を発揮しています。

カジュアルな打ち合わせが可能なファミレスブース席

一方で、カジュアルな打ち合わせが可能なファミレスブース席の周辺にもグリーンを配置。オフィスグリーンで空間に彩りを加えることで、リラックスしながらコミュニケーションができる環境を実現しています。

グリーンに囲われて非日常を味わえる空間

たっぷりのグリーンに囲まれたリフレッシュスペース「KOEN-公園-」

ホームネットグループ 様

オフィスならではのオープンなコミュニケーションを育む場として、「KOEN-公園-」と名付けられた空間は、たっぷりのグリーンに囲まれ、中央には天然木の幹を用いたシンボルツリーがそびえ立ちます。床材は大地をイメージした色合いで、BGMには小鳥のさえずりが流れ、自然の心地よさを演出。グリーンだけでなく、空間全体を通して公園のような温もりを感じられるデザインとなっています。

【参考】リリカラでのオフィスグリーンの管理方法

オフィスの移転、デザイン・リニューアルをトータルで手掛ける私たちリリカラでも、オフィスにグリーンをたくさん取り入れています。飾っているのは本物のグリーンで、社員の手で定期的に水やりを実施しています。

オフィスのグリーンを管理してくれる社員を募集し、「園芸部」という部活動を立ち上げ、現在では部員一人ひとりに担当のグリーンを割り当て、週に1回程度の水やりや剪定をしています。管理状況を部のチャットで報告し合いながら、皆で枯らさないように協力しながら育てており、部署を超えたコミュニケーションにも繋がっています。

また、オフィスにあるグリーンを選んだのも園芸部のメンバーで、実は一度枯れてしまったことがあるグリーンを採用しています。グリーンの提供元であるユニバーサル園芸社様は、枯れた植物を回収し、半年から1年ほどかけて再生させる取り組みをされています。

グリーンを選定している様子
グリーンに水やりをしている社員の様子

植物が元気な状態を維持できるよう、ユニバーサル園芸社様からお手入れのアドバイスを受けたり、定期的なワークショップに参加したりしながら、大切に育てています。

まとめ

オフィスグリーンは、自然植栽と人工植栽それぞれに特徴があり、設置方法や植物の大きさを工夫することで、無機質な空間も快適でおしゃれな空間に生まれ変わります。従業員のウェルビーイングや企業イメージの向上に有効なアイテムだからこそ、まずはオフィスで管理しやすい種類から取り入れ、無理なく緑のあるオフィスをスタートさせましょう。

リリカラでは、空間デザインや運用方法に合わせたグリーンをご提案いたします。オフィスに適した植栽をお探しの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修

オフィスマーケティング部 コラム編集チーム

オフィスマーケティング部 
コラム編集チーム

オフィス移転やレイアウト変更、働き方改革に関する情報をお届けします。実際のオフィスづくりで得た知見をもとに、企業の課題解決に役立つノウハウを発信しています

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