毎日利用するオフィスは自然と汚れのたまりやすい空間です。
オフィスを常に清潔に保つために、定期的なオフィス清掃を心掛けましょう。オフィスを適切に清掃すると、社員の健康維持やモチベーション、業務の生産性向上につながるメリットもあります。
この記事では、オフィス掃除の重要性や社員全員で社内清掃をする場合のおすすめの方法、清掃ルールを決める際のコツをお伝えします。
オフィスの清掃を重視すべき理由
まずはオフィス清掃の概要について解説します。清掃業者に依頼するのではなく、従業員自らがオフィスの社内清掃をする場合、以下のような場所を掃除するのが一般的です。
- 各人のデスク、パソコン周り
- 床
- エントランス
- トイレ
- 給湯室
オフィスの清掃は企業にとって重要なものです。その理由を見ていきましょう。
厚生労働省で努力義務が課されている
企業は職場を清潔に保つ努力をしなければなりません。この内容は、国が定める「建築物環境衛生管理基準」に明記されています。
この建築物環境衛生管理基準では、清掃、空気環境の調整、給排水の管理などについて、「環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置」を求めています。
特に清掃の項目では、「掃除を日常的に行うこと」「大掃除を6か月以内ごとに1回行うこと」と定められているため、この基準に従いましょう。
社員の軽い運動になる
一般的に、社内清掃は始業前に行います。朝に体を動かすことで、軽い運動にもなるでしょう。デスクワーク中心の部署なら、社員の体をほぐすために掃除を取り入れるのがおすすめです。
また、オフィスのほこりやゴミを取り除くことで、社内環境が清潔に保たれ、社員の体調維持にもつながります。
社員のモチベーション向上
オフィスの清潔さは、社員のモチベーションにも大きく影響します。きれいで清潔なオフィスを保つことで、社員も気持ちよく仕事ができるでしょう。
また、「4S」(整理・整頓・清潔・清掃)の環境を整えれば、物を探す手間が省けるといった効果もあり、生産性アップが期待できます。
社外の⼈からの評価が上がる
オフィスを清潔にしておくと、社外への印象をアップさせる効果もあります。暗くてほこりが溜まっているオフィスより、明るくてきれいなオフィスのほうが当然良い印象を与えるでしょう。
特に訪問者の目に入るのは、エントランスや会議室、応接室、トイレ、通路などが挙げられます。これらの場所は常にきれいに保つようにしましょう。
【場所別】社内清掃のコツ
社内清掃をする際は、場所ごとにコツがあります。それぞれの場所に適した道具を使い、ポイントを押さえて掃除しましょう。
デスク周り・パソコン
デスクやパソコンの周囲は、社員の滞在時間が最も長く、手垢やゴミが溜まりやすい場所です。以下のような手順でこまめに掃除してください。
- ふきんでデスクを拭く
- パソコンのモニターや配線をクロスで拭く
- エアダスターでキーボードに付いたほこりや細かいゴミを飛ばす
- 掃除機でデスク周りの髪の毛や食べかすを吸う
パソコン本体を掃除する際は、なるべく電源を切るようにしましょう。
キーボードや配線に触れた際に誤って操作したり、故障したりするリスクを防げます。また、静電気が発生しにくい清掃用具を使用するのもおすすめです。
床・カーペット
床・カーペットは毎日ゴミや汚れが溜まる場所です。以下の方法で清掃を実施しましょう。
- 掃除機で目に付くゴミを吸う
- カーペットクリーナーで髪の毛やほこりを取る
- 中性洗剤を含む水を雑巾に染み込ませ、押し当てて汚れを取る
ただし、床材やカーペットの材質によっては中性洗剤を使えない場合があるため、オフィスで使用している床材をあらかじめ調べておきましょう。
エントランス
エントランスは社員が毎日通るだけでなく、社外からの訪問者が最初に見る場所であり、いわば会社の「顔」です。ガラスを使用している企業も多く、汚れが目立ちやすいため重点的に清掃しましょう。
- 掃除機で床やマットのゴミを吸う
- モップでフローリングや大理石を拭く
- 窓ガラスを水拭きした後、乾拭きする
トイレ
トイレは特に衛生的に維持しておきたい場所です。可能であれば毎日清掃しましょう。特に便器とふた、洗面台と鏡、さらに余裕があれば床と壁もこまめに掃除してください。
- 洗剤とトイレブラシで便器を掃除する
- トイレクリーナー(シート)で便座とふた、壁を拭く
- 雑巾やモップで床を拭く
- 消臭剤をスプレーする
社内清掃のルール作りのポイント
不公平感なく全社で掃除を行うには、ルールを決め、毎日または定期的に行うことが重要です。特にフリーアドレスやハイブリッドワークを導入している企業では、当番の割り振りが難しいかもしれません。ここからは全社員に清掃ルールを浸透させるために、意識すべきポイントをご紹介します。
曜日や時間を決めて行う
社内清掃を日常的に行うためには、曜日や開始時間・終了時間を決めてルーティンワークとする必要があります。掃除にかける時間は15分程度が丁度いいでしょう。
フリーアドレスの場合、使われていない席を中心に掃除する担当を設けることがおすすめです。
業務の一環として掃除を組み込むことで、「オフィスをきれいに使う」という社員の衛生意識も高まります。
基本的に全社員が参加する
社内清掃には、役職にかかわらず全社員が参加するようにしましょう。上司が積極的に清掃をすることで、オフィスをきれいに保つ意識が社内全体に浸透します。
営業職などで出勤時間が不規則な社員は、週ごとに日程を調整する・毎日出社する人と担当変更をしやすくするといった工夫が必要です。
また、清掃中の時間は貴重なコミュニケーションの機会でもあります。業務上のつながりがない人同士も、掃除をきっかけに接点が生まれるかもしれません。場所ごとの当番をローテーション制にすると、さまざまな社員と接することができます。
収納グッズを活⽤する
オフィスの清潔感を維持するためには、普段から気を配ることも重要です。現在は多くのオフィス向け収納グッズが販売されているため、活用してみてください。
たとえば、小物をしまえる卓上キャビネットを設置すると、デスクの上が散らからないため掃除が楽になります。
備品の使い方のルールを決める
収納グッズの導入とあわせ、備品の使い方も少し工夫するのがポイントです。アイテムごとに置き場所を決めて必ずそこに戻すなど、備品の使い方をルール化しましょう。備品の紛失が減るため無駄な経費も削減できます。
たとえば、共用の文具をいま一度整理し、取りやすいように収納棚に配置することもできるでしょう。備品をしまったボックスなどにはラベルを貼っておくと、物を探す時間を節約でき作業効率化につながります。
掃除しやすいオフィス環境はリリカラにお任せ
壁材や床材には、汚れを拭き取りやすい素材、洗剤を使用できない素材など、それぞれ特徴があります。また、オフィス家具の置き方ひとつでも掃除のしやすさは変わってくるでしょう。
掃除のしやすいオフィス環境を作るには、床材や壁材選び、レイアウトも重要です。定期的な社内清掃の実施はもちろんですが、移転やリニューアルを検討している企業様はオフィスデザインからご検討することをおすすめします。
オフィスデザインサービスを手がけるリリカラでは、お客様の課題やご希望に合わせて最適なソリューションをご提案します。在籍する空間デザインのプロが、掃除しやすい床材や壁材、レイアウトを提案し、社内環境整備を支援します。
これまで50年以上にわたって3万件の支援実績を積んでまいりました。オフィスに新たな価値をデザインし、業務改善につなげてまいりましょう。
清掃のしやすいオフィス環境が企業にメリットをもたらす
気持ちの良いオフィス環境を保つためには、社員による社内清掃を定期的に行うことが重要です。社内清掃を徹底することで、社員の健康維持、対外的な企業イメージアップなど多くのメリットがあります。
また少し工夫するだけでも、掃除しやすいオフィスを作ることが可能です。リリカラはオフィスデザインの観点から、清潔感あふれる理想のオフィスを実現します。
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