【社員インタビュー】累計5万脚以上を販売したリリカラのイスマイスター「イスは時代の変化を反映して進化する」- コラム|オフィスデザイン・内装レイアウト設計、移転ならリリカラ株式会社

コラム

【社員インタビュー】累計5万脚以上を販売したリリカラのイスマイスター「イスは時代の変化を反映して進化する」

【社員インタビュー】累計5万脚以上を販売したリリカラのイスマイスター「イスは時代の変化を反映して進化する」

リリカラの『イスマイスター』塚越慎吾さんにお話をお伺いしました。

塚越慎吾(つかこし しんご):オフィスソリューション営業部 シニアディレクター
2019年よりリリカラ株式会社に入社。リリカラ入社前は日本のオフィス家具メーカー最大手の株式会社オカムラで36年の営業経験を積む。特にイスに関する知識が豊富で社内でも『イスマイスター』として有名。現在も多くのプロジェクトに携わり、これまで累計5万脚以上のイスを販売した実績を持つ。

 

ものづくりの興味からオフィス家具メーカーへ

インタビュー:ものづくりの興味からオフィス家具メーカーへ

——–前職のお仕事に就いたきっかけを教えてください。

前職は、オフィス家具メーカーの株式会社オカムラで36年間営業を担当していました。大学4年生の時に「ものづくり」の仕事がしたいと思い、業界を問わずにメーカーを受けていました。ある時、リクルート雑誌に掲載されていたオカムラ本社の写真を見て衝撃を受けたんです。当時は今よりもオフィスの自由度が低く島型対向のデスクレイアウトが普通でした。しかし、雑誌に掲載されていたオカムラのオフィスは、自由度が高くデスクの形も四角ではありませんでした。その時「自分もここで働きたい!」と強い憧れを抱いたのを覚えています。

——–メーカーにこだわった理由はありますか?

やはり、誇りを持って自社の商品をお客様に提案できる点に惹かれました。自分が心から良いと感じた商品を提案して、お客様にも共感していただけることが一番の喜びです。これは、今でも変わっていません。

 

ディーラーならではの提案をするために

インタビュー:ディーラーならではの提案をするために

——–リリカラに入社してから変化したことありますか?

リリカラは多様なメーカーの商品を取り扱えるディーラーのため、メーカーの営業スタイルと異なる点が多くあります。メーカーで営業をしていた頃は、自社の製品をアピールしても、お客様から「自社の商品だから良いように伝えるのは当たり前」と思われてしまう場面も少なくありませんでした。リリカラに入社してからは、オカムラ以外のメーカーの商品に接する機会も増え、適材適所で本当に自分が良いと思った商品を自信を持って提案できることにやりがいを感じるようになりました。

——–取り扱う商品数が増えたことで、苦労することもあったのではないでしょうか?

確かに、各メーカーの商品の情報をインプットすることは簡単ではありません。カタログだけでは実際の色味や質感、仕上げなどの情報を得ることができないため、私は商品を実際に体感し感覚として記憶に残しています。毎年メーカーの新商品が発表されるフェアの時期には、お客様をお送りした後にショールームへ戻り、1人で色々な商品を試しています。そうすることで、お客様に商品を説明するときに、自分の言葉でリアルな使用感を伝えることができます。

 

イスは時代の変化を反映して進化する

インタビュー:イスは時代の変化を反映して進化する

——–リリカラの「イスマイスター」の塚越さんがイスに詳しくなったきっかけを教えてください。

元々オフィス家具の中でも特にイスが好きでした。イスは時代によって機能や考え方がどんどん進化します。例えば、1995年にWindows95が登場しインターネットが急速に普及した際には、くるぶしを視点に座と背が連動してリクライニングする機能や、アジャストアーム(可動肘)が主流になりました。パソコン作業を長時間行う人が増えたことが要因だと考えています。このようにイスは時代の変化を反映して進化しているため、勉強していくと非常に面白いです。

——–これまで多くのイスに座ってきたと思いますが、塚越さんが特に好きなイスは何ですか?

「Finora(フィノラ)」は一度座ると他のイスに座りたくないと感じるほど良いですね。最上級のクッションを採用していていて座り心地が他のイスとは大きく異なります。また、全ての調節レバーが座面の下にすっきりと収められていて操作性も良いです。あとは何と言っても薄く軽やかなフォルムが未来を感じさせ抜群にかっこいいです…!

「f(エフチェア)」も好きなイスの1つです。私が好きなデザイナーにHerman MillerのSayl Chairs(セイルチェア)をデザインしたイヴ・ベアールという方がいて、当時背中が逆三角形になっているイスが主流となっていた中で、三角形の「肩回りがフリー」なデザインを生み出したんです。「f(エフチェア)」にもこの発想に近いものを感じています。腰は包み込まれているのに肩は解放されている特別な座り心地です。

オカムラのFinora(フィノラ)、イトーキのf(エフチェア)イメージ画像

——–最近では在宅勤務もされているようですが、自宅のイスにもこだわりはありますか?

…実は、自宅ではイス使っていないんです!ちゃぶ台にあぐらです(笑) これまでは仕事とプライベートを切り分けるために、自宅では仕事をしないと決めていました。そのため、仕事に適したイスを買おうという発想にならなかったんです。正直、今でもテレワークには苦手意識があります。どうしてもリアルに比べて、温度感やニュアンスなどが伝わりにくいと感じてしまいます。昔の人間ですね(笑)

 

「好きではないと、成長できない。」

インタビュー:好きではないと、成長できない。

——–塚越さんが大切にしている考え方を教えてください。

昔から「好きこそものの上手なれ」という言葉が好きです。自分が好きなものではないと成長できないと思っています。自分にとってその好きなことの1つがイスでした。好きになったからこそ詳しくなり、詳しくなったからこそ好きになれる。この状態が理想ですね。

——–お客様に提案をする際に意識していることは?

まずは、ご相談をいただいた背景を理解する姿勢を大切にしています。そのため提案の前にお客様のビジョンや理想とする働き方をお聞きします。中には、理想とする働き方がまだ定まっていないお客様もいますが、そのようなときは現在の働き方のトレンドやこれから求められるオフィス機能の情報を共有し、お客様と共にじっくり考えていきます。

また、提案書の作成の時には積極的にデザイナーと意見を交換しています。そうすることで、お客様の想いをオフィス内に具現化できると感じています。こうして、お客様の想いをデザイナーへと橋渡しするのも営業の腕の見せ所です。

——–デザイナーから「塚越さんは積極的にアイデアを出してくれるので一緒に仕事がしやすい」との声もあるようです。

本当ですか…!面倒な人だと思われていると感じていましたが、そう言っていただけると嬉しいですね。では、これからもどんどん意見言いますね(笑)

 

企業の枠を越えて、これからの働き方を検討していくべき

——–メーカーからディーラーという異例の経歴を持った塚越さんは、現在のオフィス業界をどのように捉えていますか。

働き方は急速に変化しているので、「働く場」にもスピード感のある進化が求められています。そのためには、もっと企業の枠を超えてこれからの働き方を検討していくべきだと思います。それぞれの情報を共有し合って、これまでにない「働く場」を創造していければ良いですね。そうすることで、オフィス家具市場はもっと大きなものになっていくと思います。

——–これからのオフィストレンドについてはどのようなお考えをお持ちしょうか。

多くの企業が場所を選ばずに働ける仕組みを整えたことで、フリーアドレスを取り入れた働き方が主流となります。イスに関して言えば、従来の固定席では利用者の体格に合わせてイスを調節していましたが、フリーアドレスの場合座る座席は毎回異なります。そのため、これからは「イスが自動的に人に合わせる」操作レスチェアのニーズが高まると推測しています。

——–先ほど「イスは時代の変化を反映して進化する」と仰っていましたが、イスは現在進行形で進化を続けているのですね。

そうですね。特に操作レスチェアは今後もさらに進化します。個人的には、体重を感知してリクライニングする機能と体格に合わせて変形する樹脂素材を組み合わせたら、より理想的な操作レスチェアを生み出せるのではないかと感じています。今後の進化が楽しみです…!

——–本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。

ありがとうございました!

 

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