ブラインドは、外からの光を遮断する窓まわりアイテムの一つで、スラットと呼ばれる羽の角度を変えて操作します。
オフィスの窓にブラインドを採用するか、カーテンやロールスクリーンにするか迷う方は多いかもしれません。ブラインドを導入すると、オフィス環境に多くのメリットをもたらすことができます。
この記事では、オフィスにブラインドを取り付ける効果や、ブラインドの選び方のポイントを解説します。
オフィスの窓にブラインドを付けるメリット
ブラインドをつけることにはさまざまなメリットが存在します。これらの効果を知り、オフィスデザインに役立てましょう。
プライバシーの確保・セキュリティの向上
ブラインドは、スラットを好みの角度に調整することで、外からの見え方をコントロールできます。会議の様子や資料の内容を外から見られないよう、プライバシーとセキュリティを確保することが可能です。
一般的な横型ブラインドの場合、室内側を高く、室外側が低くなるようにスラットの角度を調節すると、上からの視線を遮断できます。
反対に、室内側を低く、室外側が高くなるようにすると、下から見られにくいです。
働きやすい環境づくり
スラットの角度によって、オフィスに差し込む光の量を自在に調節できます。日光を遮ることで眩しさや暑さが軽減され、快適な仕事環境となるでしょう。
また、スラットの間には隙間があるため、光量を調節しながら空気を入れ替えることもできます。気温や時間帯、季節などによって、スラットを最適な角度に調節しましょう。
室内温度を保つことで冷房の使用を抑えられ、省エネにもつながります。
オフィス空間の統一感を演出
窓まわりアイテムは室内に占める面積が大きいため、オフィスの印象を大きく左右します。他のインテリアに合わせたブラインドにすることで、オフィスの雰囲気に一体感を持たせることが可能です。ブラインドは窓にぴったりとフィットする形状なので、無駄なくスッキリした印象を与えられます。
しかし、ブラインドの種類によっては、落ち着きや温かみも表現できます。ブランド・企業イメージの演出に、ブラインドを有効活用してください。
ブラインドとカーテンの違い
ブラインドかカーテンかどちらを購入するか迷っている企業の方は、この2つの違いを知っておきましょう。
ブラインドはスラットを好きな角度に調節できるため、細かく日差しの調整が可能で、風通しも確保できます。また、アルミや木製など、さまざまな素材の種類があることもブラインドの特徴です。
一方、カーテンは布製のものが一般的です。操作は開閉のみとなり、細かな日差しの調整はできません。また、カーテンを閉めて日差しを遮ると、同時に風通しも遮断されてしまいます。
しかしデザイン性を見ると、カーテンの方が豊富な色・デザインが展開されており、選択肢が多いといえます。
部屋の目的やイメージに合わせ、どちらにするかを決定しましょう。
ブラインドのタイプ・素材と特徴
ブラインドは、形状や素材によってさまざまなタイプがあります。ここではブラインドの各タイプについてご紹介します。
ブラインドには横型・縦型がある
ブラインドには、スラットを上下に開く「横型」と、左右に開く「縦型」があります。
横型ブラインドは「ベネシャンブラインド」とも呼ばれます。一般的なオフィスで多く採用されている人気の形状です。横型ブラインドは、上下からの目線を遮ることができ、プライバシー確保に優れています。
縦型ブラインドは、別名「バーチカルブラインド」と呼ばれるタイプです。閉じると遮光性が高く、開くと景色がよく見えます。しかし、横型よりデザインが少ない、高額になりやすいというデメリットがあります。
アルミブラインド
スラットがアルミ製のブラインドは、軽量かつ耐久性が高いことが特徴です。光沢感のあるシンプルなデザインのため、スタイリッシュな印象を与えます。価格もリーズナブルで、多くのオフィスに採用されています。
布製ブラインド
ポリエステルやアクリル、麻などの素材で作られる、布製のブラインドもあります。布製ブラインドのほとんどは、上下に布がピンと張られた縦型タイプです。
ホワイトやベージュ、パステルカラーなどの淡い色をはじめ、黒や紺など濃い色まで豊富なカラー展開があり、オフィスのイメージに合わせて選ぶことができます。
ウッドブラインド
ウッドブラインドは、スラットが木製のタイプです。独特の温かみや重厚感があり、個性も演出することができます。木材の種類によって色合いや印象がやや異なります。
ただし、導入コストがかかることや、スラットに厚みがある点はデメリットといえます。
バーチカルブラインド(縦型ブラインド)
縦型ブラインドは開閉しやすいため、大きなサイズの窓や、ガラス張りの面に適しています。
開くと縦方向に視界が開けるため、外の景色を楽しむこともできます。特に、おしゃれで都会的な印象にしたい場合におすすめです。
オフィスのブラインドを選ぶ際のポイント
ここでは、オフィスのブラインドを選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。快適性や目指すイメージなど、さまざまな点を考慮しましょう。
縦型・横型の選び方
まずは、横型か縦型かを決定しましょう。オフィスでは横型ブラインドを採用することが多いですが、縦型ブラインドが向いている場合もあります。
下層階のオフィスなどプライバシーを確保すべき場所では、横型ブラインドが向いています。また、費用を安く抑えたい場合も横型ブラインドがおすすめです。
一方、高層階から景色を見渡したい場合、ガラス張りの場合などは、縦型ブラインドが向いています。
色選びのポイント
目的に合った色のブラインドを選ぶことも重要です。ブラインドの色は空間イメージを決定するほか、心理的な効果ももたらします。
例えば、白やベージュ、薄いブルーなどの優しい色味のブラインドは、オフィスに違和感なく馴染み、明るさと広さを演出できます。ブラウンやネイビーを選べば、部屋全体がシックな雰囲気になるでしょう。
また、寒色系は従業員の気持ちを落ち着かせ、集中力を高める効果があります。暖色系は従業員のやる気を引き出し、生産性をアップさせるといわれています。
素材選びのポイント
ブラインドは、素材によっても印象や使い心地が異なります。アルミ製ブラインドはスタイリッシュな雰囲気を演出するため、集中して作業するスペースにおすすめです。
木製や布製ブラインドは、ロビーや会議室など外部の訪問者が見る場所に設置すると、「アットホームな企業」という好印象を与えることができます。
設置方法にも注目
ブラインドを取り付ける際は業者に依頼することが一般的ですが、突っ張り式タイプであれば、工事不要・穴あけ不要で簡単に取り付けることができます。
特に小さめの窓であれば、突っ張り式のブラインドが適しているでしょう。
また、ブラインドには電動式タイプもあります。複数のブラインドを一斉に開閉したい場合や、手の届かない高所に窓がある場合などに便利です。ただし、電動式ブラインドは導入コストが高額になるため、予算とよく相談して決めましょう。
オフィスデザインに合ったブラインドを選ぶ
ブラインドは、カーテンよりも日光の調節しやすさや通気性に優れ、一般的なオフィスで多く採用されています。
ブラインドを選ぶ際は、機能面はもちろん、オフィス全体のイメージに合わせ、縦型か横型か、色や素材といったデザイン面も考慮しましょう。
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