スマートオフィスで仕事を効率化!メリット・導入までのポイントとは?- コラム|オフィスデザイン・内装レイアウト設計、移転ならリリカラ株式会社

コラム

スマートオフィスで仕事を効率化!メリット・導入までのポイントとは?

スマートオフィスで仕事を効率化!メリット・導入までのポイントとは?

近年、働き方改革やテクノロジーの進化に伴い、「スマートオフィス」が注目されています。
様々なメリットを生み出すスマートオフィスは、企業の競争力の高まりも期待できます。

しかし一方で、導入には様々な課題も存在します。この記事では、スマートオフィスの基本的な概念から、そのメリット・デメリット、導入時のポイントなどを幅広く解説します。 

スマートオフィスとは?どのくらい普及している?

スマートオフィスとは、これまで人力で担っていた作業を IoTやAI などの先進技術に任せて、働き方やオフィス環境を最適化する新たなオフィススタイルのことを指します。例えば、以下のようなさまざまなシステムをオフィス内の設備・機器に連携させると、快適なオフィス運用が可能になります。 

勤怠管理システム従業員の出勤・退勤時間を自動的に管理 
座席予約システム従業員が必要なときに必要な場所を予約 
オンライン会議システムリモート会議が可能 
受付システム来訪者の管理を効率化 
請求書自動発行システム請求書の作成と送付を自動化 
照明・空調管理システムオフィスの照明や空調を自動的に調整 

出典:総務省「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」(2023年)

これらのシステムが活躍するスマートオフィスは、働き方の柔軟性と効率性が高くなる等、企業にとって多くのメリットがあります。そのためスマートオフィスは大企業だけでなく、中小企業やスタートアップでも導入が加速。新型コロナウイルスの影響でテレワークが一般化したことも加速の一因となりました。 

企業規模に関係なくメリットを提供できるスマートオフィスは現代の働き方を支え、企業の競争力を高める重要な要素となりつつあります 

 

スマートオフィスのメリット 

この章では、なぜスマートオフィスの導入が進んでいるのか、スマートオフィスがもたらすメリットについて詳しく解説していきます。 

生産性の向上 

スマートオフィスの最大のメリットは、生産性の向上です。ICTを活用して情報を共有することで、コミュニケーションがスムーズになり、作業環境も快適に加えて、リモートワークやフレキシブルワークが可能になり、働く時間や場所に柔軟性が生まれますこれにより、作業の無駄が減少し、より重要な業務に集中できるため、社員の満足度と全体的な生産性の向上が期待できます。 

コスト削減 

スマートオフィスの導入は、ICTを駆使した情報共有により、ペーパーレス化やリモートワーク、フレキシブルワークの推進を可能にし、オフィスの物理的なスペースを効果的に活用できます。これにより、維持管理費や賃料を削減できます。同時に、従業員に快適な作業環境を提供することで、集中力や生産性が向上人件費の効率化にも貢献します。 

スマートオフィス導入の課題 

一方でスマートオフィスの導入には、様々な課題も存在します。これらの課題を理解し、適切な対策を講じることで、スマートオフィスの導入をスムーズに進めることができます。 

セキュリティリスクがある 

スマートオフィスを導入することで、情報漏洩やサイバー攻撃といったセキュリティリスクが高まる可能性があります。これらのリスクを防ぐためには、情報セキュリティポリシーの策定や従業員への教育、セキュリティシステムの導入といった、適切なセキュリティ対策が必要です。 

また、スマートオフィスの導入にあたっては、プライバシー保護も重要な課題となります。従業員の働き方や行動パターンを把握するためのデータ収集は、プライバシー侵害となる可能性も。そのため、データ収集と利用についての明確なルール作りと、それを従業員に周知することが求められます。 

導入の難しさ 

スマートオフィスの効果を最大限に引き出すためには、適切な計画と実行が不可欠です。導入には、ICT機器の選定やシステム設定、運用に関する専門知識が必要となり、人材の確保が課題となります。さらに、働き方やオフィスの運用方法を大きく変えるため、従業員の理解と協力を得ることが求められます。 

これらの課題を克服するためには、導入前の準備と導入後のフォローアップが重要です。例えば、導入計画の策定、導入に関する研修や教育、導入後の評価と改善といったサポートを継続的に行うことで、スマートオフィスの効果を高め、企業の競争力強化に繋げることが可能になります。 

導入コストがかかる 

スマートオフィスの導入には、初期にICT機器の購入やシステムの構築・設定・運用に関わる費用が発生します。また、従業員への研修といった教育にもコストがかかることがあります。 

そのため、スマートオフィスの導入には将来的な利益を生み出す長期的なメリットを考慮する必要があります。同時に、導入コストを抑えつつも、最適な効果を得るための工夫や効率的な導入方法を検討しましょう。 

 

スマートオフィスの導入コストを抑える工夫 

スマートオフィスの導入には初期投資としてコストがかかりますが、以下の工夫をすることで、コストを抑えることが可能です。 

段階的な導入 

いきなり全ての機能を導入するのではなく、必要な機能から段階的に導入することで、初期コストを抑えることができます。 

クラウドサービスの利用 

オンプレミス型のシステムではなく、クラウドサービスを利用することで、サーバーやソフトウェアの購入費用を抑えることができます。 

中古機器の活用 

必ずしも最新機器である必要がない場合は、中古機器を活用することで、コストを抑えることができます。 

オープンソースソフトウェアの利用 

オープンソースソフトウェアを利用することで、ライセンス費用を抑えることができます。 

サブスクリプションサービスの利用 

サブスクリプションサービスを利用することで、初期費用を抑え、必要な機能だけを契約することができます。 

助成金・補助金の活用 

導入にあたり、助成金や補助金を利用することで、コストを軽減することができます。 

特に、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際には、ITツールを導入する際の費用を補助するIT導入補助金」の利用が可能です。この補助金は、業務効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用を支援するもので、スマートオフィスの設立にも活用できます。 

詳細な申請要件や申請方法については、IT導入補助金2024事務局のホームページをご確認ください。 

以上のような工夫を組み合わせることで、スマートオフィスの導入コストを効果的に抑えることができます。 

 

スマートオフィスの導入を成功させるためのポイント 

スマートオフィスの導入を成功させるためには、導入計画から導入後の評価までの各段階が適切に実行されるかが重要です。この章では、スマートオフィスの導入を成功させるための重要なポイントについて詳しく解説します。 

スマートオフィスの導入計画の策定 

まずは、導入計画をしっかり策定しましょう。計画は、以下の4ステップで進めていくとスムーズです。 

①現状分析:オフィス環境と業務フローを調査し、問題点を特定する 
②目標設定:生産性向上、コスト削減、働き方改革など、導入の目的を明確にする 
③教育:新しいITツールを使いこなすための従業員教育を行 
④段階的導入:全てを一度に導入するのではなく、段階的に進める 

ICT機器やシステムの選定 

スマートオフィスの成功において、ICT機器やシステムの選定はとても重要です。選ぶ機器やシステムが業務効率化、コスト削減、働き方改革の推進、セキュリティ対策、そして通信環境の適合性など、多岐にわたる要素に影響を与えます。そのため、これらの要素が自社のニーズや予算に適合するICT機器やシステムを選定することが求められます。 

従業員への研修や教育 

新たに導入するICTシステムを効果的に活用するためには、それらの使い方を理解し、適切に操作できる必要があります。そこで従業員に、新たに導入するICTの使い方や、それらを活用して業務効率を向上させる方法そして情報セキュリティに関する知識を深めて安全な情報管理ができるよう教育を行いましょう。 

セキュリティ対策 

スマートオフィスの導入により、情報がデジタル化されることで、情報漏えいや不正アクセスなどのセキュリティリスクが高まります。そのため、適切なセキュリティ対策が不可欠です。強力なパスワードポリシーや定期的なセキュリティチェック、そして従業員へのセキュリティ教育などの対策を講じて、スマートオフィスの安全を確保しましょう。 

導入後の評価と改善 

スマートオフィスの導入後の評価と改善は、成功を確実にするために欠かせないステップです。採用したICT機器やシステムが業務効率化、コスト削減、働き方改革の促進、セキュリティ対策などの目標を果たしているかを定期的に評価し、必要に応じて改善を行うことで、スマートオフィスの効果を最大限に引き出すことが可能です。また、新しい技術の進展や業務の変化に迅速に対応するためにも、評価と改善を継続的に実施していくことが重要です。 

 

リリカラのスマートオフィス化事例 

弊社リリカラでは、オフィス移転による全席フリーアドレス化に伴い、新たに位置情報取得・席予約システムを導入しました。フリーアドレスには、社員の居場所がわからないといった課題がありますが、このシステムを導入したことにより、誰がどの席に座っているかが一目で確認可能に。さらに、席の予約も簡単に行えます。 

↑リリカラ日比谷オフィスの社員位置情報。現在誰がどこにいるのか一目でわかるようになっている(使用システム:EXOffice

席に備え付けられたビーコンが社員の携帯電話やカードに反応することで、自分の位置情報をシステムに伝えるという仕組みであるため、席に着くと自動的にチェックインされ手間がかかりません。担当者の説明会もあり、スムーズにシステムを導入することができました。 

 

まとめ 

スマートオフィスは、従業員の働きやすさや生産性向上を追求する一環として、多くの企業で注目されています。導入することで、企業の競争力を高め、働き方を革新する大きなチャンスとなりますが、初期投資としてのコストやセキュリティリスクなど、様々な課題が伴います。そのためスマートオフィス化は一時的なプロジェクトではなく、継続的な取り組みと捉えることが重要です 

また、スマートオフィス化はオフィスのレイアウトや設備にも影響を与える可能性があります。オフィス移転を検討するタイミングであれば、新しいオフィスをスマートオフィスとして設計することも検討してみてください。 リリカラではオフィス移転を仲介から運用サポートまでトータルでサポートします。ぜひお気軽にお問合せください。

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