2023年秋、リリカラ変わります!スペースソリューション事業部移転プロジェクト05~廃棄物ゼロチャレンジ編~- コラム|オフィスデザイン・内装レイアウト設計、移転ならリリカラ株式会社

コラム

2023年秋、リリカラ変わります!スペースソリューション事業部移転プロジェクト05~廃棄物ゼロチャレンジ編~

2023年秋、リリカラ変わります!スペースソリューション事業部移転プロジェクト05~廃棄物ゼロチャレンジ編~

リリカラ株式会社 スペースソリューション事業部は「より豊かでポジティブに働ける未来社会の実現」をミッションに掲げ、事業発足以来55年、常に社会のトレンドやお客様のニーズを的確に捉えて活動してきました。そして今年2023年秋、私たちは新たなステージへと進むため、働く場を移し自らのオフィスと働き方を改めてデザインしました!

スペースソリューション事業部の拠点である東京オフィスの移転に伴う旧オフィスの撤去工事と新オフィスの入居工事において、私たちは「廃棄物ゼロチャレンジ」に挑みました。このコラムでは、プロジェクト発足からオフィス完成までの歩みを複数回に分けてレポートし、最終回となる今回は廃棄物ゼロチャレンジへの挑戦とその結果をご紹介します。ぜひご一読ください。

廃棄物ゼロチャレンジに挑戦

リリカラ日比谷オフィス

新オフィスでは、資源の有効活用および価値の最大化を目指す「循環型オフィス=サステナブルオフィス」を一つの重要なコンセプトとして掲げています。そしてこのコンセプトを具現化するため、私たちは移転プロジェクトで「オフィス移転時の廃棄物をゼロにする」という大きな目標を設定しました。

この目標達成のために奔走したのが、サステナビリティプロジェクトの環境チームです。
環境チームはお客様のオフィスの移転工事等で発生する廃棄物のリサイクル率を85%にするという目標を立て、その仕組み作りに取り組んでいます。

この取り組みを踏まえて、今回の移転では再利用や販売を通じて廃棄物のゼロを目指すとともに、環境に配慮した素材の採用を徹底。廃棄物の削減と環境負荷の低減を両立させることで、持続可能なオフィス環境の構築に取り組みました。

廃棄物ゼロチャレンジ取組の背景の詳細
2023年秋、リリカラ変わります! スペースソリューション事業部 移転プロジェクト01

廃棄物ゼロに向けてチャレンジしたこと

廃棄物ゼロを実現するために行った取り組みを順にご紹介します。

中間処理場の見直し

リサイクル率を向上させるためには、廃棄物の回収・処理システム全体の見直しが必要であり、その中でも中間処理場は重要な役割を担っています。

中間処理場とは、リサイクルできるものを分別したり、リサイクルできない、もしくはリサイクルするにはコストがかかりすぎるものを破砕・焼却したりして収集された産業廃棄物を最終処分しやすいように減容化(廃棄物の容積を減少させること)、分別、無害化などの処理を行う場所です。これにより廃棄物の量が減少し、リサイクル可能な資源が増えるため、リサイクル率向上への貢献も期待されています。

しかし中間処理場によってリサイクル率は大きく変わります。処理場によって分別・選別の精度、リサイクル技術の導入状況、処理コストなどがそれぞれ異なるためです。今回の移転では、根本的なリサイクル率の向上を目指すために、リサイクル率の高い優良中間処理場を選定することからはじめました。

メーカー回収にてリサイクル

埋め立て処分されるはずだったゴミも、製造元のメーカーがリサイクルすることで、資源の有効活用と環境負荷低減に貢献できます。メーカーは製品のリサイクル方法を熟知しており、効率的な処理を実現。必要な設備やノウハウ、費用負担もメーカーが担う場合が多いため、消費者にとってもメリットが大きいと言えます。今回の現場では、セメント系OAフロアをメーカーにリサイクルを依頼しました。

現場で再利用

しかし、中間処理場・メーカーでもリサイクルできないものがあります。断熱材は種類や状態によってリサイクルできないものがあり、今回の現場では余った断熱材を天井裏の遮音材として再利用。現場施策・分別を再徹底し、リサイクルができない素材は工夫して再利用することで廃棄物削減に貢献できるようになります。

環境に配慮された素材を徹底的に使用

最後に、廃棄物を出さないよう環境に配慮してつくられた素材を徹底的に採用しました。

内装材として広く普及している素材は、安価で施工が容易であるというメリットがある反面、製造過程で多くのエネルギーを消費する・廃棄時に環境に負荷を与えるといった環境面のデメリットがあるものもあります。

移転プロジェクトでは、これらの環境に悪影響を与える素材の代わりに、環境に配慮された素材(再生材を活用したもの、使用後のリサイクルができるもの)の使用を徹底。さらに現場で端材が出にくい工程を構築、輸送時の梱包形態の見直しを行いました。これによりオフィスづくりにおける環境負荷が大きく削減され、サステナブルなオフィスづくりの一歩を踏み出しました。

具体的には、使用済みのコーヒー豆から作られた内装パネルや、リサイクルされたペットボトルから作られたリリカラのカーテン「エシカ」など環境に配慮した素材や家具を採用しました。

特に注目すべきは、床材です。日比谷オフィスでは、世界で3番目に大きなシェアを持つTarkett社製のタイルカーペット「DESSO」が一部に使用されています。このDESSOは、リリカラが日本で初めて取り扱う、再生材料の比率が75%以上と非常に高いエコフレンドリーなタイルカーペットです。

環境に配慮した床材を使用した、リリカラ日比谷オフィス
↑オフィス中央に位置する「+1℃」エリア。床材は、Tarkett社の「DESSO」を採用。

床材の約3割にDESSOを使用することで、環境への負荷を軽減しながらも、高いデザイン性が可能に。さらに、以前のオフィスで使用していたアイテムの再利用や、カーペットの端材の分別回収なども行いました。

これらの新旧のアイテムを組み合わせることで、廃棄物の量を減らすことができました。

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結果報告

これらの取り組みの成果として、全産業平均のリサイクル率が53.1%にとどまる中(令和3年度産業省産業廃棄物処理状況報告書)、リリカラ日比谷オフィス入居工事では、平均リサイクル率を大幅に超える96%を達成することができました。同様に、旧オフィスの撤去に伴う廃棄物も96%のリサイクル率を達成。今後も廃棄物を最小限に抑えるための取り組みを継続していきます。

残り4%削減のためにできたこと

私たちは廃棄物ゼロを目指し、リサイクル率100%を目標に取り組んできました。しかし、結果としてはリサイクル率96%達成となり、目標まであと一歩となりました。

この結果を振り返って、残りの4%を削減するためには、

・中間処理業者の選定・精査期間の確保
・運搬トラックの手配調整期間の確保
・素材選定期間の確保と早期の決定
・広域認定制度の活用(企業が自社製品の廃棄物を、環境大臣の許可を得て幅広い地域で収集する仕組み)

この4点の見直しが必要だったと考えています。サステナブルなオフィスを構築するために、様々な要素を検討する時間を十分に設けてスケジューリングしていきます。

今後に向けて

リリカラは、今回の廃棄物ゼロチャレンジを元に、以下の3つの取り組みを強化します。

・リサイクルに配慮した素材を選ぶ
・リサイクルを考慮した解体を行う
・現場での排出物の分別を徹底する

これらを強化することで、請負現場でのリサイクル率85%の達成を目指していきます。

さらに、オフィスが持続可能であるためには、働く社員一人ひとりが環境に配慮した行動をとることが重要です。そのため、リリカラではゴミ箱に何を捨てて良いか、何を捨ててはいけないかを示すサインプレートを設置し、社員全員がゴミの正しい分別を行えるようにしています。

オフィスごみ分別
↑リリカラ日比谷オフィスのゴミ箱。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「ミックスペーパー」の3種類に分別し、それぞれ捨てられるものと捨てられないものを細かく明記している。

私たちは、廃棄物ゼロチャレンジで得た知識と経験を活かし、皆様のオフィスをより環境に優しく、持続可能なものにすることを目指します。そして環境に配慮したオフィスの維持を通じて、持続可能な未来に貢献いたします。
リリカラ日比谷オフィスでは、随時ライブオフィス見学を開催しております。ご希望の方は、下記リンクよりお申込みお願いいたします。皆様のご来場お待ちしております!

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