オフィスに個室ブースを設置する方法。レイアウトのポイントや事例を解説- コラム|オフィスデザイン・内装レイアウト設計、移転ならリリカラ株式会社

コラム

オフィスに個室ブースを設置する方法。レイアウトのポイントや事例を解説

オフィスに個室ブースを設置する方法。レイアウトのポイントや事例を解説

近年はオンライン会議の普及を筆頭に、働き方も変化し多様化しています。オフィスのレイアウトを再検討する企業も増えているなかで、オフィス空間をより効率化させるために、個室ブースの設置は人気のメニューです。
この記事では、個室ブースを設置するメリットや注意点、他の企業の導入事例について詳しく解説します。

オフィスに個室が必要な理由と活用方法

オフィスの個室

個室ブースとは企業やデザインによっても異なりますが、ブース内にはテーブルと椅子があり、パソコン作業に使用するコンセントやLANケーブルが備わっているものが一般的な設備です。職場だけでなく、駅などの施設にもボックス型の個室が設置されています。
サイズは1〜4名用の広さが一般的です。1名用のサイズの導入が進んでいますが、ミーティングや商談もできる2〜4名用のブースも人気が高まっています。

近年はオフィスへの個室ブース導入件数は増加傾向にあります。オフィスに個室が必要になる理由はさまざまですが、従業員がプライバシーを確保しながら集中して仕事に取り組める環境を提供できることが大きな理由です。特にコロナ禍以降はWeb会議が増えており、個室ブースがあれば、騒音や他の従業員の視線から離れられます。

また1on1のミーティングなど秘匿性の高い情報を扱う際にも便利です。
従業員は集中したいときに自由に利用できるので、プライバシーを確保しながら作業効率を高めることができるでしょう。

個室レイアウトのパターンと作り方

個室の種類

個室ブースにはいくつか種類があり、特徴や工事費用などが異なります。企業の状況に合わせて最適な選択ができるよう、それぞれの概要を確認しておきましょう。

完全個室(クローズ型)

完全な個室空間になっているタイプです。壁や扉で完全に区切られており、プライバシーや防音の面で優れています。従業員が一人で作業したい時に集中して仕事に取り組めるでしょう。
小さな空きスペースや小部屋を改装するほか、一面がドアとなっていて自由に出入りできるボックスを設置するという方法もあります。

半個室(セミクローズ型)

壁の上部や下部に隙間があったり、ドアが設置されていなかったり、完全な個室空間ではないタイプを指します。個室には劣りますが、一定のプライバシーが保たれており、周りから見えにくいのが特徴です。ただし、自身の声が周囲に聞こえる、周囲の雑音が入ってくるなど遮音効果は低いため、作業によっては個室がおすすめな場合もあります。

テーブルの周囲を衝立やロールスクリーンで仕切るだけでも半個室は作れますし、ドアはカーテンやのれんで代用できるため、工事費用を抑えることが可能です。

オープン型

机をパーテーションなどで区切っただけのタイプです。気軽に中にいる人に話しかけやすいため、チーム管理しながら働く場合におすすめです。一方で半個室と同様に防音機能には乏しいため、重要なウェブ会議などには不向きかもしれません。
パーテーションや仕切り板にはさまざまな素材や種類がありますが、簡易的な個室空間を低コストで作ることができます。

個室を導入するメリットと注意点

オフィスの移転やリニューアルを検討している企業の場合、個室のメリットと注意点を確認したうえで導入を決定するのがおすすめです。以下でメリットと注意点を解説します。

個室ブース導入のメリット

企業が個室を導入するメリットとしては、情報セキュリティの強化やプライバシーの確保が挙げられます。
コロナ禍以降、Web会議が定着しましたが、フロア内で行うと周囲に内容が聞こえてしまいます。重要な会議や面接など、秘匿性の高い情報も個室の会議室を利用すれば外に漏れるリスクを減らすことが可能です。
逆に従業員にとっても、他の部署や雑音の影響を受けずに業務ができるため、集中力や作業効率の向上などのメリットがあります。

企業が把握すべき注意点

注意点としては、特に完全個室の導入コストが比較的高いことや、個室の設置によりオープンな作業スペースを圧迫してしまう恐れがある点です。

また、個室の設置に際しては消防法にも十分な注意が必要です。天井と隙間のない個室(パーテーションも含む)を設置する場合、内装工事の7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」を消防署に提出する必要があります。また、使用前には「防火対象物使用開始」の届出を行い、実地検査を受けることも必要です。
火災時の避難経路や消火設備に支障をきたさないようにするため、設計段階からレイアウトなどに注意することがポイントといえます。

効果的な個室レイアウトの事例

企業はどのように個室を設置・活用しているのでしょうか。以下で個室のレイアウト事例を3つご紹介しますので、自社で設置する際の参考にしましょう。

SAS Institute Japan株式会社様

SAS Institute Japan様>>>SAS Institute Japan株式会社様の事例はこちら

SAS Institute Japan様では、ニューノーマル時代における新しい働き方を実現するためにオフィスリニューアルを実施しました。

テレワークを導入しているため、オフィスコストの最適化を目的とし、社員のニーズに合わせて個室ブースを導入しています。また、定期的にウェブセミナーも実施しているため、用途に合わせた配信ブースなども設置し、効率の良いオフィス空間を実現させました。

エプソン販売株式会社様

エプソン販売株式会社様>>>エプソン販売株式会社様の事例はこちら

エプソン販売株式会社様は名古屋支店のオフィスリニューアルの際に、「会社に来たくなるような自由で遊び心がある空間」を具現化すべく、全席フリーアドレス制を導入し、カラフルなオフィスへ刷新させました。
作業内容に合わせてオフィスを3つのスペースに区分けし、その内の静かに作業に集中できるスペースに個室ブースを設置しています。
それぞれのエリアの特性を際立たせることで、社員のメリハリある働き方の実現につながったそうです。

某食品メーカー様

某食品メーカー様>>>某食品メーカー様の事例はこちら

こちらの企業様ではフレキシブルな働き方に対応するため、オフィスリニューアルを実施しました。
社員の「集中したい」や「リラックスして働きたい」などの多様なニーズに対応できるオフィスにするため、フリーアドレス制の導入と、さまざまなミーティングに対応できるワークスペースを新設しています。個室レイアウトのスペースは、集中力や想像力を必要とする作業をする際に多く利用されているようです。

個室レイアウトの導入で多様なニーズに対応できるオフィスへ

働き方の多様化により、オフィス空間のあるべき姿は変化しています。出社する社員の減少により、社内のコミュニケーション量も減っていることや、空間をうまく活用しきれていないことに課題を感じている企業も増えているのではないでしょうか。
個室ブースであれば、Web会議や1on1ミーティングの多い従業員の満足度を高めつつ、オフィス空間を有効活用することが可能です。設置の際は、費用以外にも消防法などを確認する必要があります。

オフィス移転やリニューアルで数多くの実績を持つリリカラは「はたらくをもっとゆたかに」をコンセプトに、職場の課題解決に向けたサービスを提供しています。最適な働き方の実現に向け、トップインタビューや部門ヒアリング、各種分析調査、空間構築まで、上流部分からサポートいたします。ぜひ、この機会にオフィス空間の見直しや個室ブースの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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